2022/10/3
「何で?」「どうして??」(パラバルーン編)
運動会ではダンスを見たいです。(パラバルーンより)というご感想をいただきました。
パラバルーンを選んだ意図は年中児ホームページ(カラフル・9月17日公開分)にも掲載しておりましたので、年中の保護者の皆様には読んでいただけたと思いますが、まだの学年の方はぜひご覧になって、その理由を知っていただけたらと思います。
運動会の全てのプログラムには学年の成長発達に応じたカリキュラムに加え、保育者の想いと願いが込められています。つまり「ねらいや目的」をもって計画をしています。
- 友達と力を合わせて表現する楽しさや大切さを知り、協調性を養う
- リズム感を育み、柔軟に体を動かす。
パラバルーンの主なねらいはこの2点でした。初めは技をした時に、リズムもバラバラ・・・バルーンを持つ手が離れ・・・なかなかバルーンが膨らみませんでした。どうしたらいいのかみんなで考えました。
「花火」では幸せのボールを飛ばすことが難しく子どもさん達が大きな声で「1,2,3,4,」と声を出すようになりました。やがてそのリズムが揃うようになり、みんなの心が合わさった時、空高く幸せのボールが打ち上がりました。その時は誰とはなく「うわ~!!」「やった~!!」という歓声とも感嘆ともいえる感動の声も上がりました!!
運動会当日はフィナーレに近づくにつれ風が吹き、幸せのボールが流されてしまいましたが、私には幸せのボールが打ちあがったように見えました。
連絡帳で
「パラバルーンの花火も心の中で大きくパァとなったのが見えました」「花火は見ることができませんでしたが心の中で見えました」「最後のポーズもすごくかっこよかったです。年長さんにもまけないくらい!と私は思いました」とお家の方が書いて下さっていて、涙が出そうになりました。ほとんどの方が「感動しました」と書いて下さっていて、驚きました。
花火が「失敗した」ととらえるのでなく、お家の方にも子どもさん達の頑張りが伝わった!そして認めてくれたのだと・・・。私も同じ気持ちでした。最後のポーズも風に揺られ音楽に間に合わなかったけれど最後までやり遂げました!諦める子どもさんは一人もいなかったです。
運動会後みんなに楽しかったことや頑張ったこと、感想を聞いてみました。すると・・・
「少し恥ずかしかったけれど、頑張ることが大事と思いました」
「パラバルーンが楽しかったです!だってみんなで力を合わせて頑張れたもん!」
「みんなで力を合わせてできたことが楽しかったです。」
「負けたけど頑張りました!みんなのおかげ!みんな大好きです!」
(子どもさんの言葉をそのまま引用しました。)
「協力」「力・心を合わせる」ってどういうことだろう・・・言葉だけでは分からなかったことが今回の体験を通して学ぶことができたのだと私は子どもさんの言葉から気づかされました。
ホームページではそういった意図やねらい、保育者の思いや願いなども掲載しています。ホームだより等、ぜひ、他の学年もご覧いただけると「何で?」「どうして??」の謎が解けると思います!(^^)!
鶴原