平成23年12月28日(水)。年長児・ひまわりホームの担任になって約9ヶ月が過ぎ、新しい年を迎えようとしている今、あらゆる感情と感動と思い出で胸がいっぱいです。4月当初、大きな希望と不安とともに新しいひまわりホームが誕生し、振り返ると数え切れない程の思い出のある毎日ですが、あっという間であったという気もします。行事やイベント続きの毎日で、気持ちに余裕のない日々は続きましたが、それは教育という営みで子どもさんと関わり、良い意味で充実していたとも言える日々でした。
ホームのお友達は個性の溢れた17人。最初はお片付けをすることもできず、何から教えたら良いの?と正直不安が募りました。しかしながら、お友達の可能性は本当に無限大であり、年長児になって、できるようになったことがそれぞれ多あり、今では“成長”という言葉が一人ひとりに似合うお友達ばかりです。幸せなことに、毎日毎日笑顔で登園し、明るい笑顔で挨拶をしてくれて、驚くような成長を見せてくれます。1学期末の個評や日々の成長記録を、今改めて見返すと、涙があふれてくる程の嬉しさの想いでいっぱいです。朝の挨拶ができるようになった、縄跳びが100回跳べるようになった、逆上がりができるようになった、字が上手になった、平仮名が読めるようになった、明るくなった、人前でも大きな声で発表できるようになった、など生活面・勉強面・運動面、多方面での成長がありました。人生で初めてできるようになったこと、それを目の前で発見し、感じ、喜び合えることが本当に嬉しいです。またそのことは、私の心の宝物の一つでもあります。
一人の保護者の方に「先生は、子どもの成長に1番立ち会えるのでうらやましいです!」と言われたことがあります。私は率直にその気持ちがありがたく、私自身納得させられ、なんだか幸せな気持ちになりました。幼稚園教諭の素晴らしさ、また良さを実感した言葉でありました。1日1日過ごす中で、お友達は本の少しずつ、時にはすごく大きな成長をするので、その瞬間瞬間を見逃すことのないよう、またその成長に気づけるよう、これからも一人ひとりを見るということをとても大切にしたいと感じました。そして、少しの成長でも子どもさんを褒めて保護者の方に伝え、一緒に喜んでもらうことが私の幼稚園教諭としての使命・責務の一つなのかなと思いました。
卒園まで残り3ヶ月。4月の不安な気持ちに変わり、今は可能性を信じる気持ちが大きくあります。少し難しいかな・・・と感じることも、「大丈夫!できる!」という気持ちにすぐに変わります。やってできないことはないのだということを、私はこの9ヶ月の時間の中で、お友達から教えてもらいました。夏の祭典も運動会もソーラン節も作品展も、私の想いを超える発表をしてくれたお友達。次への期待心はおゆうぎ会へと向けられています。どんな成長を見せてくれ、どんな日々の思い出が増えるのか、楽しみで楽しみで気持ちが高揚しています。
3学期は卒園式で締めくくる学期となります。立派に成長した態(すがた)で幼稚園を巣立ち、小学校へ見送ることができるよう、これからも初心を忘れず、お友達と楽しみながら、幼稚園生活を送れるように保育に精進します。これから卒園までの日々も、きっとあっという間に過ぎていくものと思います。気がつけば・・・ということにならないよう、一瞬一瞬を日々を大切に、濃い時間を共有していきながら、笑顔溢れるひまわりホームを築き続けたいです。