オープン プランニング教育学習会

学校法人徳育学園 理事長 西田昌幸

(ふりまわさず、ふりまわされない)
子どもに『さあ、やるぞ~』と思わせる
自分だけが先生ではない クラスの子はくたに幼稚園の子どもである
臨機応変にする
自主・自立の教育は3~6才にする 自分でさせる
きびしいことは何の役にも立たない
他のものを大切にする気持ちを養う
その子その子にあわせる―ゆとりと充実
親にボランティアのシステムをつくる
そうじ 教材の手伝いetc
すてるようなものをもってきてもらいリサイクルする
リサイクルするということがいかに大切か親に説明する
クラスだよりは必ず園長先生にみてもらう
オープンの日でやり残した子どもは次の日にもちこしてよい
『~しなさい』と言わずだまって手助けをする
『おしっこ大丈夫』は言わない
パンツを一枚づつ親からもらってよい
『ごはんだから手を洗いましょう』は言わない
言わなくても先生が手を洗っているとついてくるものである
先生が率先してやる
友達と一緒にやらせる
全員の論・・・ひとりよがりにならないこと
  『 ~したらいいよ』とみんなで言えること
  自分自身 謙虚になろう
  ここをどうしたらよいということをみんなで与えよう
ケンカ=遊びと考える
  あなたが悪いと言うことはやめる
  人をいじめる→せいしん的に欠けるものがある
  けんかを止めてくれるきっかけを待っている場合もある
  これで良かったかなあと反省をもつ
幼児期―言語 欲求(愛 やすらぎ)
母親との人間関係

平等とは・・・その子に適応したものを与える
   (皆同じ」ものを与えるのではない)

〈まとめ〉
オープン保育は  3つのことが育つ
  1 自分でやる 意欲 自分の意志
  2 責任感 自主性
  3 適性 その人に合った仕事 職業

教師は案内者である

  〇  ×  〇 部屋にいるとき かどにいると全体がよく・・・〇
  ×  〇  × ×のところはみえないところがある・・・×
  〇  ×  〇

  具体操作
  全操作 甘いという感覚はなかなかわからない
  感覚操作

〇自立  自分でできる
   ひとりだちできる
   命令するとできる

〇自律   自分自身を叱ることができる
   自分で責任もとれる
   自分を律する
   命令してもできない

〈質問〉
  ◎教師の背中をいつもたたく幼児 愛情をもっている
  ◎以前よりやる気がなくなった幼児 母親の状態
  ◎母親から離れない幼児が多い 本当は母親から離れられないことが当然である

昭和58年4月から平成5年まで、財団法人 21世紀教育の会 専務理事 亀田佳子先生(元毎日新聞記者、教育資料担当者)に、3ヶ月に一度、3泊4日で、亀田先生の教育内容を一人ひとりの保育士にご指導して下さいました。ご指導のなかで、ピアジェの教育資料の輪読します。貴重な教育資料、徳育教育の基本です。




20/04/21
待ちに待った運動会

平成30年10月吉日
徳育学園くたに幼稚園
園長 西田昌幸
   教員一同

 清々しい秋晴れが続き、赤とんぼも群れをなして飛んでいます。いよいよ待ちに待った運動会が近づいてきましたね。子供さん達は、毎日、楽しみながら競技やリズムの練習に励んでおります。学年が上がるにつれ、各々が目標を掲げ、努力する真剣な表情…。出来るようになったときの喜びの表情…。又、お友達と努力する姿、悔し涙を流す姿…。私達保育者も、子どもさん達と一緒に歓喜し、共感し、成長発達を見守っています。

 また、種目を発表するだけでなく、子どもさん達は、自分達の発表するステージ作りもしています。「石があったら、転んだとき痛いよね。」「草を抜いてキレイにしてお家の人を呼びたいね。」毎日進んで、石拾いや草抜きをする子どもさん達。「10個拾ったよー!」と年少さん。「僕は100個も拾ったんよ。」と年長さん。このような異年齢での、面白い会話も聞こえ、石拾いも数遊びとして貴重な学習になっています。

 自分達が主役の発表する場、自分達で作り上げたステージ。当日、フィールド内に第一歩を踏み入れるのは、主役である子どもさん達であって欲しいと思います。

 子どもさんは、私達大人や小学生のお兄さんお姉さんを観て、真似(模倣)して成長していきます。しかし、それが悪いこと(食べ歩きや、危ない場所に登ったり。)であっても真似をしてしまうかもしれません。そんな時は、周りにいる大人がみんなで注意を促しましょう。そして、自分のマナーも振り返って見てください。大人ができていないことを子どもさんには注意できませんね。ルールを守って、子どもさん達が一番輝く素晴らしい運動会をみんなで作り上げていきたいですね。

 入園、進級からはや7ヶ月が経ちました。当日は一人ひとりの子どもさんが成長していることに涙を流し喜んでいただけることと思います。自分のお子さんだけでなく、「あぁ、こんな小さい頃もあったなぁ。」「大きくなったらこんなことができるんだなぁ。」と、他ホームさんの発表にも目を向け、子どもさん一人ひとりが競技に集中できるようにご協力をよろしくお願いしたします。




18/10/12
教育人としての使命・責務

今の日本人は知識や能力はあっても、成熟した人間が足りえていない。
◎成熟を妨げている要員として
要求することだけを教え、奉仕(勤労、労働する喜び)を教えなかった戦後教育、平和や民主主義を達成された永久不変のように見なす風潮がある。そして現実には様々な問題があると認識した上で行動を決定するのが成熟という事です。
教育には・・・未来に夢と期待を抱くことができ、なお、現実の姿をも学んでいく日々、夢と感動の物語がある。     曾根綾子 読売新聞H13.1.23(水)

時代、社会が変わろうとも、基礎・基本・原理・原点をよく熟慮し、自らの人格形成、人格向上に努め、集団でしか学習できないこと、子どもの人間形成や社会生活に必要な知識の付与という日本でもっとも大きな社会的使命が教員にはあると思います。
そうした使命感に基づき、取り組むべき子どもに対する責任を個々の教員が自覚することから教育改革が始まると私は思います。

環境によって人は育つ  環境は人を創る

子どもが学校や外から帰ると必ず「お母さんは?」と言って母親の所在を聞く。おじいちゃん、おばあちゃんが、「お母さんは家庭の太陽だから・・・」それを聞いた母親、子どもはとても安心、生きがいを感じるしお年寄りを尊敬、感謝の念がある。
永く生きてきた人生の大先輩の含蓄深いことばは味わいがある。




18/10/12
調べる学習

くたに幼稚園 園長 西田昌幸

 桃太郎は一体どこの話なのだろうか?
桃から生まれた桃太郎が犬、猿、雉(きじ)を連れて、鬼ヶ島の鬼を退治する昔話だが、誕生地は全国に22ヶ所もあるそうだ。

 「『桃太郎』は「いい子」だとばかり思っていたので「怠け者」の桃太郎と聞いた時にはビックリしまし同時におもしろいと感じました」 茨城県茎崎町の小学5年、阿部潤さんが図書館で桃太郎話を探して読み比べてみると一つとして同じ話はなかったという。

 3年の時に読み比べた18話に、32話を加えて50話を比較分析した。
桃が流れてくる音、桃太郎の産声、性格、鬼退治の方法、などを克明に分類した。同級生110人にアンケート調査をして『桃太郎比較研究』をまとめ第5回『図書館を使った”調べる”学習コンクール』(図書館の学校など主催)に応募した。その出来栄えに「驚くほどの理論性、蓄積性があり、大学生も及ばない段階に達してた」と審査委員たちは感嘆した。

 「全国の小学生や学校にあまりにも卓越した作品を示すことになる」との声が出るほどで、審査委員特別賞に決まった。
「この研究をやってみて、昔話に限らず、『知っている』と思っても、実はもっと奥が深く知らない事がたくさんあるのではないかと思いました。『知っているから』と手をのばさないのではなく、いろいろなことに興味を持つことは大切だ!!と感じました。」

 研究結果をまとめた阿部さんの感想を拝見して、教育の深淵さと『調べる』学習、継続は力なり。日々努力することの大切さを学びました。表彰式での阿部さんはあどけない小柄な少女だったという。また、あとがきとして、上位入賞者のほとんどが少女であった事も申し添えておきます。

 平成13年4月より新学習という要綱により『調べる』学習が加えられました。




18/10/12
道徳的見識育てる人間学

13歳からの道徳教科書 道徳教育をすすめる有識者の会編(育鵬社・1200円)

 子供たちに、あるいはまだ見ぬ子孫のために、健全な社会を残し、よりよき生き方を伝えていくことは今を生きる者の責務だ。その務めを果たすべく、この世に生を受けた者は適切な年齢で道徳教育を受けなければならない。しかし、戦後の教育は道徳的見識を育てる人間学を全く軽視し、「人間如何に生きるべきか、人間どうあるべきか」ということを教えない教育であった。

 本書では、その行為を見て「美しい」と感じることができる世界中のいい話、そしてとりわけ日本人が誇るべき数多くの先人たちの行った素晴らしい話が編纂(へんさん)されている。本書を読むと、私自身が昔読んでいて良書だと思ったものからの抜粋が結構含まれており、初めて道徳教育におけるまともな教科書が出版されたということで大変喜ばしい。

 渡部昇一先生をはじめ本書の編纂に当たられた方々に心からの敬意を表するとともに、こうした書物が広く学校教育や家庭教育において活用されることを切に願ってやまない。併せて次の問題点としては、やはり今一度戦前のような師範学校をつくり、日本における道徳教育の教師を養成せねばならないということだ。

 例えば、『論語』を読んでいて「孔子という人は類まれなる師だなぁ」と私は心底思うわけだが、戦後教育というものを日教組が牛耳っていく中で生徒を真に伸ばしていくことができる先生はどんどん減っていった。孔子と同じく素晴らしい教育者の一人に、森信三先生がいる。森先生には、大阪天王寺師範学校本科での講義を纏(まと)めた『終身教授録』という著作物があるが、その内容は実に見事で読んでいて感涙にむせぶことが何度もあったぐらいだ。

 森先生のように情熱をもって教えと学びを共に実践していく人物が先生になるような教育制度の創設を「道徳教育をすすめる有識者の会」はぜひとも次のターゲットにすべきであろうと思っている。

 いずれにせよ、本書が出版されたことは非常に喜ばしく、尽力された方々に心からの敬意を評したいと思う。

評・北尾吉孝(SBIホールディングス代表取締役CEO)




16/01/08
つい夜更かし「もう寝なさい!」

親や先生からよく注意されることは?

1位 もう寝なさい・・・93人

2位 ゲームばかりしてはいけません・・・80人

3位 もっと勉強しなさい・・・76人

4位 きれいな字で書きなさい・・・67人

5位 早くお風呂に入りなさい・・・61人

6位 テレビばかり観てはいけません・・・57人

7位 (きれいに)歯を磨きなさい・・・48人

8位 朝、自分で起きなさい・・・46人

9位 食事をきちんと食べなさい
  (好き嫌いしてはいけません)・・・38人

10位 早く帰って来なさい・・・28人

(注)小学5年生から中学3年生までの男女200人が対象。調査時期は5月中旬
日本能率協会総合研究所(http;//www.jmar.biz/)の協力で実施

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あれをしろ、これはするな、と大人は子どもにとやかく注意してしまうもの。「親や先生からよく注意されること」(複数回答)について子どもたちに尋ねたところ、就寝や食事など生活に関する注意のほか、テレビやゲーム、勉強に関するものが目立った。

 最多は「もう寝なさい」。「朝、自分で起きなさい」も8位と、夜更かし・朝寝坊をする子どもが多いようだ。しかし、口頭で注意するだけでは習慣を直しにくいことも。富山大学医学部准教授の関根道和さんは「子どもの年齢により早寝早起きのために親ができることは異なる」と助言する。

小学生のうちは家族の生活リズムが鍵。「小学生の睡眠不足の大きな原因のひとつは家族が寝るのが遅いこと。子どもが寝る時間にテレビを消すなど、寝やすい環境を整えてあげて」と関根さん。
中学生以降は家族とは独立した生活リズムを持ち始める。「午前10時~12時に授業に集中できないなどの問題があるなら、睡眠を見直してほしい」

「早寝のためにはまず早起きを」と話すのは滋賀医科大学教授の宮崎総一郎さん。寝付きの時間を決めるのは起床後に浴びる朝の光。光で体内時計がセットされるので「夜寝る時間から逆算して約15時間前に起きるようにすればいい」

リビングや子ども部屋の照明が明るすぎると「体内時計が1~2時間遅れ、本来眠くなる時間に眠くならない」という。
部屋が暗くても携帯電話やパソコンの画面を見ていると脳が刺激されてしまうので、寝る前は控えよう。




15/12/30
心の教育について

徳育学園 くたに幼稚園
 園 長   西田 昌幸

 平成になってゆとり教育の関係で教育の多様性が強くなった気がします。
教育は人間形成、人格形成、品位向上が目的です。
くたに幼稚園での2歳~6歳の幼児教育が大人になっても基礎基本として役立ってほしいと願って、私たちは子どもさん達と関わっています。

夏休みにはたくさんの子どもさんから素敵なかわいい暑中お見舞い、残暑お見舞いをいただきまして、大変嬉しく感じました。そればかりか、卒園児さんからもたくさん届き、みなさんから勇氣と元氣をいただきました。感謝し家庭教育の素晴らしさに感動しております。

 私たちは自由にのびのびなど、自由に!自由に!という言葉をよく使いますが、本当の自由とは責任のある自由です。責任のある自由はどのように養育、教育すれば育つのでしょう。自分勝手に、わがままに好きなことをする自由ではなく、人の邪魔をしない、迷惑をかけない、傷つけないという判断や行動ができる人に。私たちは保育をしながらいつも考え、話し合い、伝えています。以下は私たちの願いや思いです。

◎転んでも一人で起きられる子どもに
 大人になって、苦労・困難にぶつかった時、立ち向かっていくことのできる力を養う。(今の自分の力では難しいことでも挑戦しようとするパワーがある。

◎夢を持った子どもに
 未来に夢と期待を抱くことができ、なおかつ現実の姿をも学んでいくことができる。(日々、夢と感動と物語がある。)

◎周りが見える子どもに
 他人の話を静かに集中して聞くことができるようにする。(家族の団らん・近所の子ども同士の集団遊びなど、人と人との心の触れ合いがある。)

◎心の優しい子どもに
 時間を忘れて本の世界に没頭することで、言語能力が成長し、感性が豊かにさらに人間性の向上にもつながる。
 生きていること自体を純粋に喜べるようにする。(また、こんなにも恵まれているという感謝の心がある。)

◎最後まで頑張りぬく子どもに
 親から口うるさく注意を受け過ぎて育った子は、意欲・持久力(忍耐力)が育ちにくい。
 では、自立(律)心はどうすれば育つのでしょうか?
一緒に考え、取り組んで行きましょう。




15/12/11
■これでいいのか?世界の中の日本■

徳育学園 くたに幼稚園
園長 西田 昌幸

日本人の徳育レベル
 OECD世界20カ国調査
 中学3年生を対象に調査

◎先生や親を尊敬していますか?・・・に対するイエスの回答
①韓国      84.9%
②EU(12カ国)  82.7%
③アメリカ    82.2%
④中国(北京)  80.3%
★日本      20.7%(残念 驚きの結果)

※50%を切ると国家が危なくなる!!
※アメリカの中産階級は躾教育レベルが高い
※8歳の脳の発達ピーク 8歳までに厳しく躾教育をする
 9~11歳は反抗期に入るので厳しくすると反抗するようになる

◎日本人の英語力・コミュニュケーション力→ディベートの力(議論・論争・討議)
 アジア55カ国中 日本 51位
 世界 154カ国中 日本147位

◎日本企業の国際成長率ランキング
 1992年 世界第 1位
 2009年 世界第27位

【日本人は自分の意見を堂々と主張することに欠ける】




15/12/02
小学生の暴力行為 ~8年前の5倍「感情抑制できない」

小学生の暴力行為
~8年前の5倍「感情抑制できない」

2015.9.17産経新聞より

全国の小学生の暴力行為が2年連続で1万件を突破し、過去最多となったことが16日、文部科学省による平成26年度の問題行為調査で明らかになった。文部省は家庭での教育機能の低下などのほか、現場の教員が把握する姿勢を強めたため件数が増えたとみている。

 調査報告書によると、26年度の小中高生による暴力行為の発生件数は前年度比5,103件減の54,242件。内訳は中学生が前年度比4,563件減の35,683件。高校生も前年度比1,112件減の7,091件だったが、小学生は前年度比572件増の11,468件に上り、統計を取り始めた19年度以降で過去最多となった。

また、小中高生1千万人あたりの都道府県の暴力行為発生件数は大阪が10.6件で最も多く、最小は秋田県の0.6件だった。格差の背景には自治体全体での暴力行為のとらえ方の相違や教員の問題意識の『温度差』もあるとみられている。

過去最多となった暴力行為発生件数のうち、低学年での増加傾向も明らかになった。文部省によると暴力行為の加害児童数は6年生で3,217人で最小。しかし、19年度以降の増加率では6年生が1.9倍と最も少ないのに対し、1年生は5倍と最も増えた。小学校で暴力行為が増えた要因について各都道府県に聞いたところ、「感情のコントロールがうまくできていない」「ささいなことで暴力に至る事案が大幅に増えている」などの回答が寄せられた。

 具体的な事例では、ドッジボールでボールが当たったことを笑われた児童が、笑った児童を追いかけて暴力をふるったり、教師から指導された1年生が腹を立てて何度も蹴り、教師が病院で受診したりするケースもあった。文部省の担当者は「感情のコントロールがうまくできない児童が増え、家庭での教育機能も低下しているのではないか。」と指摘。

 国立教育研究所の藤平敦総括研究官は「キレやすい児童が急に増えたわけではない」とし、むしろ小中一貫教育の広がりに伴う教員の意識の変化に着目する。「小中の教員が一緒に研修する機会が増え、小学校ではこれまで見過ごしてきたささいな行為も問題視して報告するようになったのではないか」と話す。一方キレやすい児童も少なくないとし、「児童一人ひとりが活躍できる機会を確保し、学校でも居場所づくりを進めていくべきだ」と強調した。

 問題行為調査で報告される予定だったいじめ件数については、岩手県矢巾市の中学2年、松村亮君がいじめを苦に自殺したとみられる問題を受け、文部省が各教育委員会に再調査委を要請し、10月下旬に公表する。

 このほか、小中学校での不登校児童数は前年度比3,285人増の122,902人に上り2年連続で増加。小中高校から報告のあった児童生徒の自殺者は前年度比10人減の230人で、いじめの問題があったのは5人だった。




15/11/29
待ちに待った運動会

清々しい秋晴れの日が続き、赤とんぼも群れをなして飛んでいます。いよいよ待ちに待った運動会が近づいてきましたね。子どもさん達は、毎日、楽しみながら競技やリズムの練習に励んでおります。学年が上がるにつれ、各々が目標を掲げ、努力する真剣な表情・・・。出来るようになった時の喜びの表情・・・。また、お友達と協力する姿、悔し涙を流す姿・・・。私達保育者も、子どもさん達と一緒に歓喜し、共感し、成長発達を見守っていきます。

また、種目を発表するだけでなく、子どもさん達は、自分達の発表するステージ作りもしています。「石があったら、転んだ時痛いよね。」「草を抜いてキレイにしてお家の人を呼びたいね。」毎日進んで、石拾いや草抜きをする子どもさん達。「10個も拾ったよー!」と年少さん。「僕は100個も拾ったんよ。」と年長さん。このような異年齢での、面白い会話も聞こえ、石拾いも数遊びとして貴重な学習になっています。

石ころは、運動会にはとても厄介で邪魔者かもしれません。いまは、バケツの中で次の出番まで静かに待っています。次なる出番は!! 11月17日 日曜日の作品展の、子どもさんの作品や製作を輝かせる役目で、貴重な教育資源であります。(リサイクル教材です。)このように、徳育教育という営みには多面的で、私達にとりましては立派な教材として使います。大事なことです。昔から『みんなが人のために 人がみんなのために』という気持ちで石ころを拾っている。大事なことです。これこそが徳育調和波動教育です。

自分達が主役の発表をする場、自分達で作り上げたステージ。当日、フィールド内に第一歩を踏み入れるのは、主役である子どもさん達であって欲しいと思います。

子どもさんは、私達大人や小学生のお兄さんお姉さんを観て、真似(模倣)して成長していきます。しかし、それが悪いこと(食べ歩きや危険な場所に登ったり。)であっても真似をしてしまうかもしれません。そんな時は、周りにいる大人がみんなで注意を促しましょう。そして、自分のマナーも振り返ってみて下さい。大人ができないことを子どもさんには注意できませんものね。ルールを守って子どもさん達が一番輝く素晴らしい運動会をみんなで作り上げていきたいですね。

入園、進級からはや7ヶ月経ちました。当日は、一人ひとりの子どもさんが成長していることに涙を流して喜んでいただけることと思います。自分のお子さんだけでなく、「あぁ、こんなに小さい頃もあったなぁ。」「大きくなったらこんなことができるんだなぁ。」と他ホームさんの発表にも目を向け、子どもさん一人ひとりが競技に集中できるように、ご協力をよろしくお願いいたします。

**********************秋季運動会について**********************

くたに幼稚園では、昭和53年の学園創立以来、特に徳育教育を基本に礼儀作法、感謝と思いやりの心を養育しています。

「見せる保育」や「見せる運動会」ではなく4月にご入園、ご進級された時より年間教育計画を立て「子ども中心の教育」「子ども本位の教育」に主眼を置いて頑張ってまいりました。

人間は元来わがままです。幼稚園では乳幼児期の脳のやわらかい時期からわがままを制御する力、持ちこたえる力、忍耐力のある人間形成をしています。子どもは一人ひとり発達段階や速度が異なります。特に知的発達、道徳的発達、宗教的情操教育などがそうです。

オープン保育では特に3つの事が育ちます。
1. 自分でやろうとする意欲や意思
2. 責任感 自主性
3. 適性 その人に合った仕事、職業

以上のように4月から9月までの、体育、徳育、知育が一体となった子どもさん達の成長している態(すがた)をごゆっくりとご参観して下さい。

平成27年10月吉日
園長 西田昌幸




15/11/09
「6歳の壁」は本当?

新聞を読んでいたら、こどもコンサルタントの原坂一郎さんに寄せられた相談コーナーが目に止まりました。

『6歳の壁』は本当?

Q ママ友の間で「6歳の壁」が話題になっています。子供の感覚が敏感なうちに手先や体を使わせれば、動作が器用になったり運動能力が高まったりするそうです。私の娘は6歳までにあと半年しかありません。歌が下手なのを何とかしてやりたいのですが、間に合うでしょうか。

A 「6歳の壁」という言葉は聞いたことがありませんでした。なるほど、そういう意味なのですね。でも「子供が小さなうちから手先や体をたくさん動かしていたら、様々な身体能力が高まる」というのは、昔から言われていたことです。「6歳の壁」も、その数字は単なる目安で、要するに「子供時代にしっかり体を動かし、何でも経験させてやりましょう」と言っているのだと思いますよ。

 私達は、具体的な数字に動かされやすく、例えばテレフォンショッピングでも、「先着○名様」「放送後△分までに」と言われたら、少し心が動きます。最初に「6歳の壁」という言葉を提唱した人も、「子供が小さなうちに」と言うより、「6歳までに」と具体的に言う方が聞く耳を持ってもらえると思ったのかもしれません(あなたがそうであるように)。

 6歳といえば、小学校に上がる年齢です。この時期はさまざまな壁がやってきます。例えば、子供が1年生になり、急に預けるところがなくなる共働き家庭の問題は「小1の壁」と言われています。「未就学児お断り」のコンサートは、家族で音楽を楽しみたい家庭にとってはまさに「6歳の壁」です。無料だった公共の乗り物が有料になるもの6歳です。

 「6歳は一つの節目となる年齢」くらいに思い、今からでもお子さんには、指先や体を動かすことは少しでも多く経験させてほしいと思います。今から何かを習いに行くのもOK。決して遅くはありません。歌のことを心配されているようですが、私の経験から言うと、歌が下手なのは親譲りであることも多いので、一度、親子でカラオケにでも行き、まずはご夫婦の歌唱力を確認してみてはいかがでしょうか。
~原坂一郎の子育て相談より~

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「6歳の壁」私も初めて聞きましたが、こどもコンサルタントという職業もあるのですね。興味深い記事でした。




15/05/14
くたに幼稚園 ふるさとえひめ展に感激

えひめこどもの城 園長 清水 透

今月20日朝、園長先生より、「ぜひ子どもたちのふるさと展を見に来てください」とのご連絡をいただき、早速に園に赴きました。

 丁度、子どもたちはおいも掘りに出発直前で嬉々としていました。
後発の年少組さんたちは、いつものように一列に並んで先生と一緒に元気いっぱいの声で、親しみのある表情で私にごあいさつをしていただき大変嬉しく、また徳育教育の育みに包まれた至福の朝のひとときでした。

その後、主任の先生に「ふるさとえひめ展」へご案内いただきました。会場に入るや否や子どもたちの思いのいっぱい詰まった作品の数々に、まず圧倒!!「これはスゴイ」と。きっと子どもさんたちも保護者の皆様も同じように感激されたことでしょう。

これは、日常の豊かな見聞や遊びの体験の貯め込みや感性の豊かさにあるものと信じます。改めて遊びや仲間意識の共有と、いざというときの園全体のモチベーションの高まりにあるものと実感いたしました。
と同時に、そんな子どもたちのポテンシャルを引き出され、目・手・心を一体化した創造力(自分の思いを形や色、質感等の工夫)や納得するまでやり通す根気力を育まれました先生方の支援力には感服いたしました。

特に、年長・中・小さんたちの発達段階に応じた大胆な共同制作に見る松山城やこどもの城は圧巻、エネルギーを感じました。親しみのある坊ちゃんやマドンナは、園児の皆さんが大きくなった時に、きっと当時を懐かしく思い出され、誇れるふるさと意識にホッとできる貴重な体験となったことでしょう。また、生き物の好きな子どもたちが作った動物や虫さんたちには、一人ひとりの個性や思いが、体や細やかな手足の動き、さらには表情にまで心が注がれ、何よりも大切な感性の豊かな育みに感じ入りました。年少さんたちの郷土のお菓子づくりも良かったですね。「できたよ」と完成時に微笑む姿が目に浮かぶようです。

さらに特筆すべきは、毎年実施されている作品展が子どもさんたちの意気込みや育ちの糧となり伝統の力のようなすばらしさを感じさせていただきました。

今後とも、子どもさんたちの成長と貴園のさらなる発展をご祈念申し上げお礼のことばといたします。お招きいただきましてありがとうございました。私自身も感性への栄養をいただいたようで、創造への意欲を掻き立てられました。

最後になりましたが、今後ともご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。




14/12/10
第30回 江南荘ふれあいフェスティバル ~江南荘運動会に参加して感動したこと~

10月22日(水)に江南荘で運動会がありました。直前までお天気が危ぶまれましたが、子供さんたちの「おじいちゃん、おばあちゃんの前でダンス見せるんよね?」「まだ行かんの?」「ドキドキする~!」「でも、もう完璧よね!」とやる気と元気のパワーが天に届いたのか、運動会が開催されることになりました。

江南荘に着くと、子どもさん達もおじいさん、おばあさんの隣で一緒に応援したり、年長さんは「なんてお名前ですか?」「好きな色はなんですか?」「好きな食べ物はなんですか?」と普段なかなか接することのない機会を大切に、会話を楽しむ姿がありました。すずらんホームさんは、お膝に座らせて頂いた子どもさん達もいました。初めは慣れないということもあり、少し泣いてしまう子もいましたが、触れあっていくうちに、自分からおじいさんおばあさんの傍にいったり、お膝に座りたいという子どもさんも何人かいました。
 
年長さんと年中さんの何名かのお友達は、おじいさん、おばあさんと一緒に手を繋ぎ、吊るされたお菓子を水鉄砲で取る競技を一緒にしました。子どもさんもおじいさん、おばあさんのスピードに合わせて、手を繋ぎ移動する姿や、反対に狙う位置をお話してくれたりと、自然に会話が生まれたり、採れたときに一緒に歓喜して喜ぶ姿があちこちで見られました。

子どもさんのダンスが始まるとおじいさん、おばあさんも笑顔で手拍手をしてくれて、子どもさん達もとても楽しく、活き活きと踊りきることができました。

踊り終えた子どもさんに「可愛かったね!」「すごい上手だったね!」と声を掛けてもらい、とても嬉しかったようで、幼稚園に帰ってからも「ダンスが上手だったと言ってもらえたのがすごく嬉しかった。」と教えてくれたり「おじいさん、おばあさんがすごく優しかったんよ。」「一緒に競技に出たのが嬉しかった。」「おばあちゃんの手がとっても柔らかかったよ。」「おじいちゃんの手はゴツゴツしてました。」「ぎゅーってしてもらったのが嬉しかった~。」「お膝に乗せてもらって嬉しかった。あとふわふわだったんよ。」と一人ひとりが次から次へと、どんなことを思い、感じたのかを聞くことができました。「また行くの?」「もう一回行きたいな。」「今度はいつ行くの?」というつぶやき声が聞こえたとき、胸が熱くなり、ほのぼのとしました。

 今回、江南荘さんへ行くにあたり、おじいさん、おばあさんと触れ合い、耳が聞こえにくい方がいるかもしれないから、少し大きな声で話すことや、みんなの歩く速さで手を引くと速すぎるかもしれないということなど、相手の人のことを改めて考えて行動しよう、と確認しました。自分達とおじいさん、おばあさんでは手の感触や大きさもまた違うことなど、触れ合うことで知り、心と心の絆がより深まり、美しい心、優しい心が育まれているのだなと嬉しく思いました。以上のように、たくさんのことを学び、今日のことが一人ひとりの印象記録となりました。

 終了後、大雨となりました。

 招いて下さり、たくさんのご準備をして下さった江南荘の方々、どうもありがとうございました。お疲れ様でした。

※平成6年から小学校では学習要項で調べる学習へ、中学校では音楽と体育が合課し創作ダンスとなり取り入れられました。

人は環境によって学び
 
  環境によって育つ

    人と環境によって成長する




14/11/28
2学期を終えて・・・

平成25年は富士山の世界遺産登録、第32回オリンピックが東京に決定、伊勢神宮の遷宮、空前の猛暑・酷暑日の連続を子どもさん達は体験しました。夏休み中にはお預かりの子どもさんと一緒にスクールバスに乗って大友山へ森林浴。セミ捕りをしたり、川で水遊びをしたり、石手川ダムや松山市水道資料館や松山空港、伊予市の水のない水族館を見学したり、いろいろなことをたくさん学びました。

運動会では、特に年長さんの組体操!東京オリンピック招致をお祝いして側転もカッコよく決まり、とても印象的で感動しました。10月には久万高原町へリンゴ狩りに行きました。今年は夏の日照りで、とても甘く美味しいリンゴをたくさんいただきました。(日野観光リンゴ園さん、ごちそうさまでした!)久万高原町からの帰り道には道後平野が見える旧33号線を通り、奥久谷町へ降りる道中で、たわわに実ったギンナンや非常に珍しい蕎麦(植物)の花を観ることができました。ここからは11月16日の「久谷里山散歩」のお歩きと同じコースを通って久谷中学校を経由し、くたに幼稚園まで帰りました。

また、江南荘でおじいさんおばあさんと手をつなぎ運動会をしたり、6月の田植えから生長し、黄金色に実った稲を一人ひとりの子どもさんが鎌を持ち、収穫しました。作品展もありましたね。子どもさん達が各ホームの保育者と一緒に考えながら想像力を豊かに膨らませ、「協力~心と心の絆の物語」の世界を表現しました。年長児は剣道・茶道を披露し礼儀作法の成長している姿が見られました。6月に植えた紅あずまも大きいものや小さいものまで、子どもさん達はゾウさんにあげるんだと、泥んこになりながら収穫しました。年長児が代表で砥部動物園に届けに行き、感謝状をいただきました。早速、砥部動物園のゾウさん、リカちゃんやヒメちゃん、今年産まれたばかりのトアくんのエサの時間です。今回はなんと、特別に子どもさん一人ひとりエサやりをさせていただき、とても貴重な体験となりました。園外保育でも、水のない水族館にリンゴ狩り、ハロウィンの森に、Re・再来館とたくさんの場所に出かけ、ルールを守り、たくさん遊び、たくさん学びました。先日行ったRe・再来館では、普段は小学生しか体験は行っていない‘手すき和紙作り’を年長・年中さんが特別に体験させていただきました。ルールやマナーがとても素晴らしいね。また来てくださいね。と、褒めていただきました。おもちつきやマラソン大会、クリスマス会・・・2学期も様々な行事を通して学び、子どもさん一人ひとりが素晴らしく成長しています。

このように、冬休みもくたに幼稚園で普段しているように、ご家庭でも生活習慣に留意し、子どもさんにできる手伝いをさせてみてください。また、家族での会話やスキンシップを大切にして楽しい冬休みを過ごしてくださいね。

  平成25年12月吉日
  徳育学園くたに幼稚園 園長西田昌幸




13/12/26
待ちに待った運動会

清々しい秋晴れの日が続き、赤とんぼも群れをなして飛んでいます。いよいよ待ちに待った運動会が近づいてきましたね。子どもさん達は、毎日、楽しみながら競技やリズムの練習に励んでおります。学年が上がるにつれ、各々が目標を掲げ、努力する真剣な表情・・・。出来るようになった時の喜びの表情・・・。又、お友達と協力する姿、悔し涙を流す姿・・・。私達保育者も、子どもさん達と一緒に歓喜し、共感し、成長発達を見守っています。

また、種目を発表するだけでなく、子どもさん達は、自分達の発表するステージ作りもしています。「石があったら、転んだとき痛いよね。」「草を抜いてキレイにしてお家の人を呼びたいね。」毎日進んで、石拾いや草抜きをする子どもさん達。「10個も拾ったよー!」と年少さん。「僕は100個も拾ったんよ。」と年長さん。このような異年齢での、面白い会話も聞こえ、石拾いも数遊びとして貴重な学習になっています。

石ころは、運動会にはとても厄介で邪魔者かも知れません。今は、バケツの中で次の出番まで静かに待っています。次なる出番は!!11月17日日曜日の作品展の子どもさんの作品や製作を輝かせる役目で貴重な教育資源であります。(リサイクル教材です。)このように、徳育教育という営みには多面的で私たちにとりましてはりっぱな教材として使います。昔から『みんなが人のために人がみんなのために』という気持ちで石ころを拾っている。大事なことです。これこそが徳育調和波動教育です。

自分達が主役の発表する場、自分達で作り上げたステージ。当日、フィールド内に第一歩を踏み入れるのは、主役である子どもさん達であって欲しいと思います。

子どもさんは、私達大人や小学生のお兄さんお姉さんを観て、真似(模倣)して成長していきます。しかし、それが悪いこと(食べ歩きや、危ない場所に登ったり。)であっても真似をしてしまうかもしれません。そんな時は、周りにいる大人がみんなで注意を促しましょう。そして、自分のマナーも振り返ってみてください。大人ができていないことを子どもさんには注意できませんものね。ルールを守って、子どもさん達が一番輝く素晴らしい運動会をみんなで作り上げていきたいですね。

入園、進級からはや7ヶ月が経ちました。当日は、一人ひとりの子どもさんが成長していることに涙を流して喜んでいただけることと思います。自分のお子さんだけでなく、「あぁ、こんなに小さい頃もあったなぁ。」「大きくなったらこんなことができるんだなぁ。」と、他のホームさんの発表にも目を向け、子どもさん一人ひとりが競技に集中できるようにご協力よろしくお願い致します。

  徳育学園くたに幼稚園 園長西田昌幸 教員一同




13/11/18
園外保育 ~とべ動物園のつぶやき~

6月12日火曜日は、最高気温31℃の真夏日でした。今日は子どもさん達も楽しみにしていた園外保育です。行き先はくたに幼稚園からも近い、とべ動物園です。5月30日に植えた、紅あずまサツマイモも、とべ動物園のぞうにあげるために植えたため、子どもさんもぞうに会えるのを楽しみにしていました。赤ちゃんぞうも生まれましたが、今回はまだ見ることは出来ないことを伝えると残念そうではありましたが、「もう少し体が強くなったら見れるんよね?」「今はまだお母さんと離れたくないんかな?」と赤ちゃんぞうの気持ちを考えながら話す姿に、ほんの数年前まで、お友達も赤ちゃんだったのになと思い不思議な気持ちでした。

動物園につくと、目の前に広がる景色を見て、子どもさん達もドキドキ、ワクワク、楽しみだな!!と、とても輝いていました。普段は見られない動物を間近で見られるということもあり、「見て!ワニが口を開けとるよ!このギザギザの歯で、ワニはお肉を食べるんよね!」「鳥の足は、枝につかまるためにあんな足をしとんかな?」「キリンの模様は同じようで一つ一つが違うね!」など、一人ひとりが興味や関心を持って観察することができていました。また、動物の疑問に思うことを、飼育員さんに聞いてみようと、近くの飼育員さんに「どうして鳥の目は小さいんですか?」と質問をしてみると、「その動物の体にあった大きさだから小さいわけではないんだけど、鳥はみんなの目よりとってもよく見える目を持っているんだよ。」と教えてもらいました。実際に聞いてみることで(質問)、子どもさん達も「そうなんだ!」「鳥ってすごいんだね!」と幼稚園に帰ってからも強く印象に残っていました。

お昼になると、園内の木陰の所でお弁当を食べました。

シートを広げると、ここにも小さな生き物がいました。
ありです!お友達は「わぁ~ありがたくさん寄ってきよる。」「怖いよ~。」というお友達もいましたが、「アリさんもお散歩しよんかな?」「近くに巣があるんかな?」と身近な生き物にも目を向け、観察するお友達もいました。また、前日に動物を比べてみた絵本を読んでいたので、動物の角にはまっすぐな角もあれば、ねじれた角もあったり、短い角もあることや、草食動物は顔が長く、肉食動物は顔が丸いなどを見ていたので、実際の動物の角や顔の長さなどを見ることが出来、「あ、見てみて絵本でみたねじれた角と曲がってる角がある!」と実際に間近に見て友達同士で教えあったり学びあったり感動したり、体験をしていました。

たくさん汗もかき、どの子どもさんもまるでシャワーをあびたのかな?と思うほど・・・(笑)途中途中でとる水分も「ぷは~おいしいね、生き返る!」と体も潤しながら園内を回りました。

幼稚園に帰ってくると、さっそく絵本を見て確かめるお友達や、動物図鑑をひろげて、「この動物おったけど、これはおらんかったよね~」とお友達と学びあっていました。その場に行って、楽しかった!で終わるのではなく、「なんでぞうの鼻はあんなに長いのかな?」「どうしてマンドリルのオスは鼻が赤いのかな?」と興味を持ち、好奇心旺盛に話していました。子どもさんの純粋な探究心に心豊かな感受性を抱きながら、また一緒に不思議な発見、新たな発見を見つけ、感じるように努めていきます。




13/07/04
年長児初めての園外学習(ヨモギ摘み)

吹き荒れる風に青白く光る雷・・・春の嵐も通り過ぎ、この日は青空に太陽の光がサンサンと降り注ぎます。大洲では28℃、松山でも25℃を観測し今年初めての夏日となりました。

今日は子どもさん達と一緒に、大友山のふもとまでヨモギ摘みに出かけます。年長児になって初めての園外学習です。昨年の体験から、摘んだヨモギはお餅に入れるんだよね。ともう12月のおもちつきに期待しています。

大友山のふもとに着くと土用部池という大きなため池があります。子どもさん達はヨモギよりも、まずこの大きな大きなため池に興味を持ちました。「うわぁ~広~い。海みたい!!」「お魚が住んでいるのかな?」「アメンボがいるよ。」「水の中が見えないね。」・・・子どもさん達がお話をしていると、園長先生が自分の背よりも大きな(長い)木を拾って来て「見ていてね。」と・・・園長先生はその木を池の中に入れてみます。子どもさん達は何が始まるんだろう?と不思議そうに覗き込みます。池の中から木を取り出してみると木には水の線(痕)が残っていました。その水の線と子どもさん達と背比べ・・・水の線よりも小さいお友達もいれば、「私は鼻の所ぐらいだから大丈夫だよ。」と得意気にいう子もいます。つまり、木で水の深さを測っていたんですね。子どもさん達もこの池はこんなに深いということが伝わりました。園長先生は手をグーンと伸ばしてもう一度木を池に入れてみました。今度は子どもさん達が「えーっ」と目を丸くして驚くくらい、どんどん木が下に下に入っていきます。取り出してみると、なんと、園長先生よりもはるかに高い所に水の線が残っていました。先ほど大丈夫と言っていた子も「こんなに深かったら溺れてしまうね。」と、つぶやきました。もし、僕たち私達がこの池に入ったら・・・と想像してみます。頭まですっぽり水の中・・・息はできるかな?息ができないってどういうことかな?鼻と口を塞いでみます。・・・「あーっ!!苦しいっ」とすぐに手を離します。周りにはつかまるところもありません。こけも生えてとても滑りやすくなっています。お友達はまだ、泳ぐことができません。そんなことを考えてみると、とてもとても怖くなりました。水はどんな時に必要なのでしょう。子どもさん達に尋ねてみると「お料理をする時。」「のどが渇いた時。」「お風呂の水。」「温泉」「顔を洗う時。」「手洗いうがいをする時。」「歯磨きをする時。」「プールをする時。」「お花に水をやる時。」「火事の時に火を消す。」「トイレで水を流す時。」・・・とたくさん考えました。こうやって考えてみると水って私達が生活する上でとても大切なものなんですね。だけど、水には危険なこともある。一歩間違えば自分の命を失うことになる。決して池や川、海やプールには一人では行ってはいけませんよ。必ず大人の人と一緒に行きましょう。そしてお約束を守って遊びましょう・・・。と園長先生は水の大切さと危険、そして命の大切さを教えて下さいました。子どもさん達も真剣な表情で園長先生とお約束をしました。

さて、池から周りを見渡すと、ヨモギがたくさん生えています。春になり青々とした若芽が葉を茂らせています。子どもさん達も「上のほうの葉っぱが若い葉っぱだよね。」「茎から外して優しく摘むんだよ。」とお友達同士教え合い(学び合い)ながら両手いっぱいにヨモギの葉を摘んではカゴへと集めます。「ヨモギの葉ってギザギザしているね。」「緑色をしているよ。」「柔らかいね。」「お薬みたいな匂いがするよ。」と五感を働かせて様々な発見をします。「葉っぱの裏が白いよ。」「どうして白いのかな?不思議だね。」「裏はお日様の光が当たらないからかな?」「葉っぱの裏から匂いがするよ。」「なんか白い所がフワフワしてるよ。」・・・もっと顔を近づけて見てみると、「なんか毛が生えてる。」そうです。ヨモギの白い部分は白い毛がビッシリと生えているんですね。「うわっ、これって毛だったの?何で毛が生えてるの?」「ヨモギのお爺さんだから?」「虫から身を守るため?」・・・子どもさん達は、何故?どうして?と疑問や不思議を感じ自分なりに答えを導きだそうとしていました。ヨモギだけでなく、「先生ナナホシテントウがいるよ。」「得意技は‘登る’ことだよね。」「ダンゴムシもいるよ。得意技は‘まるまる’ことだよ。」と、前日に読んだ絵本のお話を思い出します。モンシロチョウにミツバチ・・・ただ、「あっ、ちょうちょ!!」と見つけたものを言葉で表現していた年少さんの頃、図鑑で昆虫の名前を覚えた年中さんの頃、そして年長さんになって、昆虫の名前や特徴にも興味が膨らんでいます。

カゴいっぱいにヨモギを摘んだ後、「先生、暑くなってきたよ~。半袖になってもいいですか?」と、汗ばむ子どもさん達は少しずつ、暑かったら服を脱ぐ。寒かったら服を着る。と自分で体温調節もできるようになってきました。このような不思議な発見、新鮮な体験をしているんですね。

お昼の時間になり、荏原の町が一望できる池のほとり(土手の上)でパンと牛乳をいただきました。「あっ!!あそこに幼稚園が見えるね。」「生涯学習センターも、江南荘も見えるよ。」と、おゆうぎ会をした場所や、江南荘でおじいちゃんおばあちゃんと交流したことも覚えていました。

さあ、帰りは下り道です。一つ年下の年中さんと手をしっかりと握るお兄さんお姉さん。かと思ったら、歩幅が合わずに手をグイグイ引っ張ったり、手を離して先先行ってしまったりするお友達もいましたよ。それでも、1867歩の道のりを30分間歩いて幼稚園に到着しました。「只今、帰りました。おいしいヨモギの葉っぱを摘んできたよ。」と幼稚園で待っていた栄子先生にご挨拶をし、お部屋に戻って一休み。さて次は、摘んできたヨモギはどうしましょう。4人ずつグループごとに分かれてヨモギの葉を丁寧に優しく洗いました。洗った葉はボウルに入れて職員室に届けます。一日お水の中でお休みなさい。(あく抜き)次の日にはお鍋の沸騰したお湯の中にヨモギを入れて茹でます。「わぁ、どんどん小さくなっていくよ。」「ジャガイモみたいな匂いがする。」「ホウレンソウみたいになったよ。」「お水の色が黄緑色?茶色っぽくなったよ。」とヨモギや茹で汁の変化に驚きながら、茹でたヨモギは冷まして冷蔵庫へ・・・これからお料理パーティーやおもちつきで使いましょうね。おやすみなさい。

年長になって初めての園外学習。水の危険を学んだことから、自分の命の大切さや自分の命を守るためのお約束を改めて考えました。歩いて幼稚園に帰る時も、車が来たら止まる。道を渡る時には左右を確認する。交通ルールを確認しました。これも自分の命を守るための方法ですね。また、ヨモギも若芽が芽生えていたように新しい命の芽生え。その命を私達が食べて生きるためにいただいているということ。昆虫も植物の蜜を吸って生きている。お仕事をしているということ。私達の命、自然の命全ての物に命があるということをたくさんの自然の中で改めて感じました。

お部屋で、子どもさん達一人ひとりに聞いたヨモギ摘みの感想を子どもさん達の言葉のまま紹介しますね。
・園長先生が木を拾って水の中に入れた意味がわかりました。
・テントウ虫が小さなヨモギの上に座っていました。ヨモギの葉はどうして白いのか不思議でした。
・ヨモギの茎に葉っぱがたくさんついていました。
・ヨモギを摘むのが楽しかったです。若い所を摘みました。
・ミツバチがぼくについて来て、ゾウさんのポーズをしました。(防災ダックより)
・園長先生がアメンボを見つけてくれて嬉しかったです。
・木の根っこがあって、ヘビみたいでした。
・ヨモギ摘みが楽しかったです。
・ミツバチが蜜を吸ってハチミツを作っていました。
・ヨモギの葉に白い毛が生えているのは「自分の身を守るためだと思いました。」
・園長先生が池に落ちないかな~と心配しました。
・たんぽぽがたくさん咲いていてきれいでした。ひっつき虫が先生の服についていて面白かったです。
・テントウ虫やハチがかわいかったです。
・たぬきの地図があって、くたに幼稚園を見つけました。
・先生とお友達みんなで行ってお弁当を食べてうれしかったです。
・池の右側の所が深かったです。だんだん沈んでいって怖かったです。
・ヨモギのいい匂いがしました。




13/05/01
共育~心と心の絆、ふれあいを通して感動したこと~

幼稚園の子どもさん達は、中学生のお兄さんお姉さんが来てくださるのをとても楽しみにしていました。「お兄さん達の好きな動物は何かなぁ?」「早く一緒に遊びたいなぁ。」と胸が高鳴り張り切っていたお友達。ところが、中学生のお兄さんお姉さんを目の前にするとびっくりしたような表情で思わず後ずさりをしてしまうほど大人しくなりました。年長児(5歳児)や年中児(4歳児)は、幼稚園を卒園すると「次は小学生になるんよね。」と、次の成長への一歩を知っているお友達もいます。しかし、小学校が終わると・・・?という問いかけには困ってしまうのです。私達大人は、幼い頃→小学校→中学校→高校→大学→就職と成長している経験があります。しかし、子どもさん達は‘今’を見て、聞いて、感じて一瞬一瞬を成長しているのです。‘中学生’という子どもさんの想像の世界。実際に見た中学生のお兄さんお姉さんの姿は、幼い子どもさん達からみるとあまりにも大人に見えたのでしょう。体の大きなお兄さんお姉さんに驚いてしまったようで‘怖い’と感じるお友達もいました。だけど、この気持ちも大切にして見守り、援助することで、この子どもさん達にも段々と気持ちの変化が表れました。

各グループに別れ、お兄さんお姉さんと一緒に自己紹介をします。普段は、誰よりも元気な声でご挨拶をし、とてもしっかり者のSさん。初めて会ったお友達にも自分からかけよっていくような女の子です。しかし、大きなお兄さんを前に恥ずかしそうに体をくねらせながら自己紹介をしています。どうしてでしょう?また、一人っ子のお友達は自分からお兄さんお姉さんとどう接したらいいのか分からず、なかなか近寄れないようです。しかし、その中の一人であるKさんはお兄さんに抱っこされたことがすごくすごく嬉しかったようで、中学生さんが帰った後も「お兄ちゃんが抱っこしてくれた。また遊びたい!」と私のそばに来てはピョンピョンと飛び跳ねながらずっと笑顔でお話しをしていました。よほど嬉しい体験としてKさんの心の中に焼きついたようです。

時代の変化やそれに伴う家族構成。一人ひとりの育つ環境の違いによって様々な世代の人と関わる経験は極端に異なります。Sさんの兄弟関係をみてみると妹が一人いる一番上のお姉さんです自分よりも幼いお友達や同年代のお友達との関わりの中ではリーダーシップを発揮しますが、年上のお友達との交流が少ない分、お兄さんお姉さんの前ではどう接していいのか分からず委縮してしまいます。

絵本や手遊び、そしてコーナー遊びと時を重ねお互いにお話しをし、段々と肌と肌とがふれあう距離、そして心の距離が縮まっていく様子が目に見えて感じました。あっという間に交流の時間が過ぎ、今日はありがとうございました。というご挨拶の後、各お部屋で今日過ごしたお友達とさよならをします。私が中学生さんより後にお部屋に戻ると、そこには幼い子どもさんと中学生さんの笑顔いっぱい!嬉しそうに声を出してはしゃぐ子どもさん。お兄さんお姉さんに抱きついて「抱っこ。」と甘える子どもさん。手を握って離さない子どもさん・・・朝の緊張感はどこにもありませんでした。中学生のお兄さんお姉さんも喜びながら抱っこやおんぶ、肩車、グルグルと回してくれたり・・・グループの子どもさんだけでなくホームのお友達一人ひとりに温かく接してくれてお兄さんお姉さんの頼もしさや優しさを感じました

最後に子どもさんと一緒にアーチを作ってお見送りです。もちろん子どもさんが作るアーチなのでとても可愛く小さなトンネルです。しかしお兄さんお姉さんは「ありがとう」「うわぁ、小さくてかわいいなぁ。」と、とびきりの笑顔で微笑みます。子どもさん達は「どうぞ。」と、大きな体のお兄さんお姉さんが通れるように懸命に背伸びをし、手の指先まで力いっぱいにかかげています。今か今かと待ち遠しくてたまりません。お兄さんお姉さんは大きな体を小さくして子どもさん達の真心にこたえようとしてくれます。お互いがお互いを思いやる。お互いに刺激し合い、お互いに学ぶ。そばで見ていた私もそんな子どもさん達の姿にとても嬉しく思いました。(中学生のお兄さんお姉さん幼い幼稚園の子どもさんの様子)

お天気もさようならの寂しい気持ちに比例してどんどん激しくなる雨。時間もせまっています。しかし、アーチをくぐり抜けても、靴箱には向かわないお兄さんお姉さん。そのくらい、子どもさんとの関わりを楽しみ可愛い、名残惜しいと感じたのでしょうか?自分の幼い頃を思い出したのでしょうか?事前に‘やんちゃ’と聞いていたお兄さん。とても明るく優しい笑顔で、子どもさんも「大好き、大好き。」と体いっぱいに伝えていました。子どもさんも中学生さんもきっと大切なことを学んだ時間だったと思います。

中学生さんが帰るときにも雨が降っているにも関わらず、玄関先、靴箱まで身を乗り出して「さようなら~。お兄ちゃんお姉ちゃんまた来てね。」と、姿が見えなくなるまでずっとずっと手を振っていました。給食の時には「中学生のお兄ちゃんってなんで大きいんやろ?」と呟くT君。「いっぱい食べたけんよ。お肉もお野菜もお魚も」と答えるH君。みんなお箸もすすみます。給食が終わると、お兄さんお姉さんごっこが始まり、お兄さんお姉さんがしてくれたようにお友達と輪になりお姉さん役の子が絵本を読み、お兄さん役の子が手遊びをし、今日の体験を早速お友達同士で表現していました。お迎えのD君はお母さんを見つけるなり猛ダッシュで駆け寄り「今日Sお兄ちゃんがね、抱っこしてくれたんよ」ととびきりの笑顔で伝え、お母さんも「よかったね。」と優しく微笑みます。次の日にも、その次の日にも、そのまた次の日にも「先生、今日お兄ちゃん、お姉ちゃん来る?」と、お兄さんお姉さんの来園を楽しみにしていたり、「僕はA兄ちゃんと遊んだよ。」「私はYお姉ちゃんがぎゅーってしてくれたんやけん。」初めの出会いで緊張を隠せなかったSさんまでも「今度来たらチューしてあげる。」なんて呟いたりしています。‘怖い’と感じたお兄さんお姉さん、一日、いえ、たった1時間のふれあいでお兄さんお姉さんは幼い子どもさんにとって‘かっこいい’‘やさしい’‘力持ち’とイメージが変化しました。きっとお兄さんお姉さんに憧れ、僕もこんなふうになりたいなぁ。とヒーローのように感じたのかもしれません。今でも一緒に遊んでくれたお兄さんお姉さんの名前を覚え、話しが尽きることはありません。

子どもさん達の楽しかったという気持ちや姿は近くで感じることが出来ましたが、中学校までバスで帰る際、中学生のさんもたくさんのお友達のことをお話ししていたことを園長先生から聞き、中学生さんも子どもさんと同じように無邪気に楽しんでくれたのかな?お互いにとって意味のある意義のある交流であったように感じます。同時に、私も中学生の頃を思い出し、今幼稚園教諭として働いているのは、中学生の時の職場体験での子どもさんとの関わりがきっかけであったこと、将来を真剣に考え強い気持ちで夢への第一歩を踏み出したことを思い出し、また、初心に戻って頑張ろうという気持ちや、この仕事をさせていただけることへの感謝の心を再確認する機会となりました。

本当に本当にありがとうございます。

最後に・・・
子どもさんと中学生さんの出会い(交流学習)から、ふれあいを通して時間が過ぎると共に子どもさんと中学生さんの心と心の絆が深まっていく様子が見てとれて、そばでみていた私もとても嬉しかったです。

園長先生が普段からおっしゃっているように、徳育教育の素晴らしさを実感し、夢と感動の物語の一瞬一瞬に胸が熱くなり私も涙がこぼれそうなくらい感動しました。




13/02/05
私と小鳥と鈴と~一人ひとりの成長を見つめて…~

11月27日(金)気持ちの良い青空の下run!!ランラン♪走ろう、うたおう、奏でようの発表を無事終えることができました。本番、舞台に立つ子どもさん達一人ひとりの成長の過程が思い出され感動して胸が熱くなりました。

私のホームでは、1学期から継続して金子みすゞさんの『私と小鳥と鈴と』を詩っています。およそ1mサイズの紙に『私と小鳥と鈴と』の詩を書き、壁に貼りました。文字に興味を持ち始めた子どもさん達は、すぐに壁に貼ってある詩に気付き、「わ・た・し・と・こ・と・り・と・す・ず・と か・ね・こ・み・す・ず・・・」と一文字一文字ゆっくり読み始めました。何日かすると、かなこさんは「先生聞きよって~!!」と暗唱を始めましたではありませんか!!あっという間に詩を覚え、始めから最後までスラスラと読むことができ、とても驚きました。そんなかなこさんの姿を見て僕も私も!!と、先生(私)に聞いて欲しくて…自分だってできるんだ!ということを認めて欲しくて…私の前には長い行列が出来ることもしばしばです。誰かがお話している時は、そのお話が終わるまでは待ちましょうね。(他人(ヒト)の邪魔をしない)そんな普段からのお約束が習慣になり、僕も私も早く先生に聞いて欲しい!という気持ちを抑え、一列に並んで順番を待つ。という方法を子どもさん達自身で考えたのですね。

もちろん、初めから全員が暗唱できたわけではありません。列に並んでいるお友達の中にも「私と小鳥と鈴と 金子みすゞ 私が両手をひろげても…」あれ…?なんやったっけ?と困ったような照れくさいような表情を浮かべる子どもさんがほとんどです。だけど、私が初めての文字を伝えたり、ジェスチャーをしたりすると、あっ!!そうそう思い出したという表情でまた詩いはじめます。途中、詩を忘れてしまっても、途中で詰まってしまっても、決してそれは失敗ではありません。だって、僕もできるんだよ。誰かに聞いて欲しいよ。と思える意欲や積極性がぐんぐん育っているんです。一人ひとりを認め、共感し、たくさんたくさん褒めました。そして、「あと最後の「鈴と小鳥とそれから私」の所だけやね。」と、具体的にその子に応じた言葉かけをし、励ましました。

手を洗っている時、給食の準備や片付けの時、着替えをしている時、誰かが「私と小鳥と鈴と…」と、口ずさむと、ついつい私も。そして周りにいるお友達までも一緒に詩いだします。

詩を覚え、先生にたくさん褒めてもらうと、子どもさん達はそれだけでは満足いかなくなります。次は「お友達の前で発表したい!!」と…そこで朝の会では「私と小鳥と鈴と」の発表会を始めました。みんなの前で発表してみたい人?と、問いかけると手を挙げたのは8人程度。そこで、一番初めに詩に興味を持ち暗唱を始めたかなこさんにトップバッターをお願いしました。

自分で前に踏み台を準備し、堂々と発表することができました。次に同じ問いかけをしてみると、ほとんどのお友達が手を挙げました。(挙げていないのは3人)お友達の前に立つと緊張して詩を忘れてしまったり、まだ覚え切れてなくて詰まってしまったりしても、今度は私ではなく、座って聞いているお友達が初めの文字を伝えたりジェスチャーをしたりしてお友達に教えてあげる。そして終わった後には「たかしくんすごーい!!」「あと少しやね!!」と褒めたり励ましたり拍手をしたり…そんな子どもさん達の姿を見て、これ、私(保育者)がしてたこと…と心が温かくそして微笑ましく思いました。大人の様子をよ~く見て模倣し真似をして成長しているんですね。一度発表したお友達は自信を持ち、何度も何度も手を挙げます。しかし、3人だけ何日も過ぎても手を挙げません。私と1対1で向き合うと上手に暗唱できるのに…もったいない…。そこで、ある日発表したいお友達ではなく前の友達から順番に一人ずつ発表していくことにしました。そうすると、手を挙げなかったお友達も自分の順番が来ると嫌がることなく前に出て少し小さな声ではありましたが、最後まで発表することができました。見ているお友達も、この3人が初めて発表したのを分かっているんです。「はじめてやね。上手にできたね。すごい、すごい」とお友達に褒められ、はにかんだ表情。だけど、皆の前に立ち発表できた。そして褒められた。という経験が自身になり、次の日からはその3人も手を挙げるようになりました。あてて欲しくててを挙げて「先生、先生っ!!」とアピールする程です。引っ込み思案な一面が積極性に変わった瞬間です。

このような子どもさん一人ひとりの成長をお家の方にも見て欲しいと思い、作品展で『私と小鳥と鈴と』を発表することにしました。椅子を並べてステージを作り、並び順、入場から練習しました。あるお友達は、興味・関心、好奇心が旺盛で前に立つと保育者の合図、指揮が見れません。悪く言えばキョロキョロして落ち着きがない…。また、別のお友達は、大勢の人から見られているということを強く意識し、ゴソゴソと手を動かしたり、口が開いていなかったりします。

また、音楽(CD)のない暗唱では呼吸、タイミングを合わせるのはとても難しいことでした。その都度その都度、注意を促したり、前で指揮をする私自身のやり方を子どもさんが興味を持てるように創意工夫してみたりするうちに少しずつ少しずつ落ち着いて私の合図・指揮を見てくれるようになりました。すると、自然と私と子どもさん達の呼吸が重なり、タイミングが合うようになりました。最近の練習では保育者の合図や指揮を見ること呼吸を合わせること…まるで初めからできていたかのように感じるほどです。一回一回の練習を通じて一人ひとりの成長の過程が思い出され毎日毎日胸が熱くなりました。

園長先生から、最後は手話でご挨拶をするようにアドバイスをいただき、子どもさん達に、普通に挨拶をするのと手話でご挨拶するのとどっちがいいかな?と問いかけると、「手話でしたい!」「手話のほうがかっこいい」という子どもさん達がたくさんいました。その中でもなつこさんは「耳の不自由な人もきとるかもしれんもんね。」とつぶやきます。夏の祭典で手話で唄ったお友達の大好きな「にじ」のうた。手話がどんな時に役立つのかしっかり覚えていたんですね。

さあ、いよいよ、発表の日が近くなりました。しかし、当日欠席する子どもさんが出てしまいました。このことをお友達に伝えると、とても残念そうな表情を浮かべました。しかし、その子どもさんのお家まで届くぐらい元気に詩おうや!!と。他人を思いやる心、優しい心が芽生えているのですね。子どもさんの成長にとてもとても感動しました。人前に出るのが苦手なお友達、今までの練習で自信をつけたのか、それとも仲良しのお友達のために…と使命を持ったのか…?お友達に心配りが出来るほどに育っているのです。このように子どもさんの自立した姿が見えてとても嬉しい出来事でした。たとえ、本番お休みしたとしても1学期から「私と小鳥と鈴と」を詩い一緒に成長し自立しているホームの一員なのです。

本番も一人ひとり、堂々として前に立った時にはお家の人ではなく私の顔、合図、指揮をしっかりと見てくれました。その瞳はキラキラと輝いています。元気な声で可愛らしい笑顔で…青々とした大空に、お友達のお家まできっと、きっと子どもさん達の歌声や思いが届いたことでしょう。最後のご挨拶の前にこうじ君の「どうも」と元気に響き渡る声は自信と優しさに満ち溢れていたした。

私も当日、園長先生からホームの発表の最後に一言保護者の方へお礼を伝えるように言われていたのに、今までの私自身の思いとか子どもさんの姿とか…すごくすごく感動して感極まって言葉になりませんでした。

一人ひとり、みんな違っていて一人ひとりの心豊かな素晴らしさを見つけました。(発見)くたに幼稚園の特色でもあります、一人ひとりを大切にこれからもその子の持っている素晴らしいところ(能力・脳力)を魅きだし伸ばしていけるように、そして自分だけでなくお互いがお互いを認め合えるような人になれるようにと…願いを込めて(育てる・education)「私と小鳥と鈴と」の詩をうたいました。

本当にありがとうございました。




13/01/23
心の教育について

◎転んでも一人で起きられる子どもに
・大人になって、苦労・困難にぶつかったとき立ち向かっていくことの出来る力を養う。(今の自分の力では難しいことにも、挑戦しようとするパワーがある。)

◎夢をもった子どもに
・未来に夢と期待を抱くことが出来、なおかつ現実の姿も学んでいくことが出来る。(日々、夢と感動と物語がある。)

◎周りが見える子どもに
・他人の話を静かに集中して聞くことが出来るようにする。
・自分の考え・気持ちを表現出来るようにする。(家族の団欒・近所の子ども同志の集団遊びなど、人と人との心の触れ合いがある。)

◎心の優しい子どもに
・時間を忘れて本の世界に没頭することで、言語能力が成長し感性が豊かに、さらに人間性の向上にも繋がる。
・生きていること自体を純粋に喜ぶことが出来るようにする。(まだこんなにも恵まれているという感謝の心がある。)

◎最後まで頑張りぬく子どもに
・親から注意を受けて育った子は、判断力・責任感がない。(集中力・判断力・責任感・使命感がある。)

   くたに幼稚園 園長 西田昌幸




12/12/25
秋季運動会号

すばらしい秋晴れの下、くたに幼稚園の運動会が盛大に行われました。プログラムも盛りだくさん用意し、会場の方々全員が参加・参画・参観できる様に配慮しました。

特に今年度4月に入園以来、『見せる保育』とか『見せる運動会』ではなく「子ども中心の教育」「子ども本位の教育」ということに主眼を置いて頑張ってきました。教育者中心のカリキュラムではなく、「子ども主体」の保育カリキュラムが大変重要なカギになります。「子ども主体」という言葉も文字も分かりますが、意味を間違えますと、大変な間違いになります。そこで詳しく申し上げます。

私たちは「自由、自由」とか「自由にのびのび」などをよく口ずさみます。
大変なじみやすいですし、また、耳当たりも心当たりも非常に安らかで心地よいものですね。実は、「自由」には種類があり、教育で言う「自由」とは「責任ある自由」であります。それでは、「責任のない自由」とは、放任ということになります。
昔から「三つ子の魂百まで」と言われてます通り、幼少の最も重要な時期に親や教育者(私たち成熟した大人)の知性や教養はもとより成熟した大人!人間的資質の向上心を常に培養することこそが最も重要な教育力といえましょう!

カントは乳幼児期にしつけ教育を受けずに育った人間は一生不幸である!と言っています。また、子どもに成ってほしい(育ってほしい)と要求しているあなたがその人物像になりなさい!とも述べています。

幼稚園で何を教えるか
1.ひろい心、健やかな身体、ふたたかな創造力
2.自由、自立と公共の精神
3.世界の中の日本人

大人を一人前とするなら
幼児は20年間の養育期間を必要とします。
「子ども本位」の保育をするためには私たち大人(親・教育者)の正しい意味の理解が必要です。子どもは一人ひとり発達段階や速度が異なります。特に、知的発達、道徳的発達、宗教的情操教育などです。
オープン教育では3つのことが育ちます。
1.自分でやる意欲。自分の意志
2.責任感・自主性
3.適性 その人に合った仕事・職業

「刺激と反応と変容」という教育の営みを、より幅広く効果的に学習するために、くたに幼稚園では一年間の教育計画を立てています。今年度4月から9月までの意志力、豊かな表現能力、全体に調和する個人などの心理面や体力・感性などの発表であります運動会というイベントを体験して、また、たくましく成長されました。子どもさん達の成長・発達に負けない様に私たち大人も日々学習して共に成長したいものです。

21世紀の明日の国家社会を担う「くたにっ子」のために私もより学習して頑張る所存です。子どもさん達「運動会」大変お疲れさまでした。子どもさん達のすばらしい演技を観て、たくましく!また、頼もしく!思えたのは私だけでしょうか。お友達、すばらしい夢と感動をどうもありがとう。

  園長 西田昌幸




12/11/21
江南荘運動会参加のお礼 ~江南荘の職員様の文章~

先日は、お忙しい中、江南荘運動会に参加していただきまして誠にありがとうございました。
くたに幼稚園の園児の皆さんによる元気いっぱいのお遊戯やダンス、そして利用者の方々とのパン喰い競争など、とても楽しいひとときを過ごす事ができ、利用者の皆さんも大変喜んでいらっしゃいました。

園児のみなさんのお遊戯やダンスを毎年楽しみにしています。手拍子を送り、孫やひ孫を見守るように今年も応援していました。そしてテントの中では園児さんを自分の膝の上に乗せ、微笑ましい笑顔のやり取りをする利用者さんの顔が印象的でした。園児の皆さんとのふれあいを今後も大切にし、楽しみにしています。

東日本大震災以降も、「絆」が大切にされています。

今回の運動会でも、くたに幼稚園の西田園長先生をはじめ、多くの先生方、そして園児の皆さんとの地域交流、そして世代を超えてたくさんふれあいがはかれ、「絆」づくりができました。

西田園長先生をはじめ、保育士さん、園児の皆さん、本当にありがとうございました。

また来年もかわいらしい園児さんにお会いできますよう願っております。




12/11/21
江南荘の運動会に参加して

先日は江南荘の運動会に参加させていただき、ありがとうございました。
子ども達に「おじいちゃん、おばあちゃんの運動会に行くよ!」と、声をかけると、「えぇ~っ!?やった~!」「僕のおじいちゃんも来てるかな?」と、自分達のおじいちゃん、おばあちゃんが参加する運動会だと思っている3歳児さんもいました。また、年長児になりますと、おじいちゃん、おばあちゃんの運動会ってどんなことをするんだろう・・・?リレーもあるのかな?と、自分達の運動会を思い出し考えたり、想像したりする姿も見られました。私も今回初めて江南荘の運動会に参加させていただき、実は年長児と同じ気持ちで・・・ドキドキ、ワクワクしていました。

江南荘の運動会当日は、かわいい衣装を身にまとい、期待に胸を膨らます子どもさん達の様子が表情から伝わってきました。バスに乗り込み、「出発します。」「お願いします!」のいつもの保育者と子ども達のやり取りも、気合十分の元気な「お願いしますっ!!」という声が返ってきました。おじいちゃん、おばあちゃんに自分達の発表を見てもらえることがとても嬉しかったのですね。

バスが着くと、競技中にも関わらず職員の方が温かく迎えてくださり、また丁寧に待機所や競技の内容、順番等を教えてくださり、こちらもとてもスムーズに子ども達を誘導することができました。気配り、心配りをしていただき、本当にありがとうございます。

おじいちゃん、おばあちゃんの競技を見て、「あっ、にわとりの鳴き声!」「上手~!」「うわぁ~おじいちゃん力持ち!」と、年少さんも見て聞いて楽しんでいました。年長児は実際に競技に参加し、おじいちゃん、おばあちゃんと手を繋ぎました。

核家族化が進む中で、地域のおじいちゃん、おばあちゃんと手を繋ぐことは滅多にありません。初めは手を繋ぐことに緊張感から抵抗を感じていたお友達もいましたが、おじいちゃん、おばあちゃんの手を握り、おじいちゃん、おばあちゃんの手って‘温かい’‘大きい’‘しわしわ’だなぁ。と、心の中で感じていたようです。手を繋ぎ歩幅を合わせてゆっくりとおじいちゃん、おばあちゃんの手を引くお友達、絶対負けたくない!とグイグイと引っ張るお友達もいましたね。思いやりの気持ちや競争心が成長しているお友達も、あっ、おじいちゃん、おばあちゃんって早く歩けないんだ!じゃあ、どうしたらいんだろう?と気付いて考えるきっかけになったように思います。

各学年のダンスでは、くたに幼稚園とは運動場の大きさも違うし、初めて来た場所だし・・・という保育者の心配をよそに、子どもさん達はいつも通り元気に、また、自分で考えながら、お友達同士で教え合いながら発表する姿が見られ、私達も驚き、子ども達の秘めている可能性って無限大だなぁと改めて感じました

入場の前に職員の方や、おじいちゃん、おばあちゃんに「かわいいね!」「頑張ってね!」と声をかけていただき、お友達は「はいっ!」と堂々と答える姿もあり、成長したなぁと心が温かくなりました。発表時や発表後には温かい手拍子や盛大な拍手をいただき、本当にありがとうございました。おじいちゃん、おばあちゃんが喜んどった!笑顔だった!と、子どもさん達も嬉しそうでとても満足気でした。

園長をはじめ、私達保育者も競技に参加できるプログラムを準備いただき、子ども達と一緒に楽しむことができました。みんなの大好きな園長先生が変装すると・・・「園長先生が変身したー!」と子ども達もひときわ大喜びで歓声の余韻に感動しました。園長先生の育て心の教育愛を私達も見習いたいと思います。みんなの明るいたくさんの笑いに溢れていました。

本当に、子どもさん達にとっても、私達にとっても、心温まる素敵な一日となりました。私達がバスに乗り、出発するまで、みなさんで見送ってくださり、とても嬉しかったです。このような地域の方とふれ合うことのできる素晴らしい機会を提案してくださいましたことを心より感謝いたします。本当に本当にありがとうございました。

私も江南荘の運動会に初めて参加させていただきましたが、江南荘の職員の方の司会進行や、年長者の方に合わせた綿密な企画構成、そして明るい笑顔、年長者へはもちろん、訪問させていただいた私達への気配り・心配りにとても驚き、感動しました。職員の方が無邪気にお年寄りの方と接する様子を見て、とても楽しそうで私達保育者と共通する部分もたくさんあるなぁと感じる半面、自分達より先に生まれ多くのことを経験してきた年配の方を敬う気持ちや接し方を見習いたいと思います。

2時間もない短い時間でしたが、1日ずっと一緒に過ごしたかのような安心感や充実感でいっぱいです。
くたに幼稚園でも園長の‘徳’を育てる徳育教育の下、自分自身の心を豊かに日々子どもさん達の成長を見守り援助しています。機会があれば江南荘の皆様もくたに幼稚園に足を運んでみてくださいね。

これから冷え込みも厳しくなりますが、どうぞお体に気をつけて、あの運動会の日の様に笑いの絶えない皆様の姿を願っております。

本当にありがとうございました。




12/11/09
秋の運動会の保護者からの感想

いつもお世話になります。先日は「秋の運動会号」の原稿を拝見させていただき、ありがとうございました。
運動会では、園長先生をはじめ、先生方のご指導のおかげで、私達保護者も子ども達の成長を十分に感じることが出来ました。本当にありがとうございました。日頃より、くたに幼稚園での、「子ども中心の教育」において、子ども達が学ばせていただいただけることは、とても有難い環境だと感じております。一人ひとりを尊重し、見守っていただく中で学んでいくこと、また、お友達と協力し合い協力する中で成長しあっていくこと、そして、毎日のお当番や大きな行事での司会・係等の役割を果たすことで自信という大きな力を持てるようになることなど、子ども達のすばらしい成長を目に見えて感じることができ、いつも嬉しく思います。
昨年、登園時によく泣いていた娘が、先生方に温かく見守っていただき、お陰様で今では朝の身支度も自ら進んで準備をしたり、担任の先生からの口頭でのお知らせもきちんと伝えてくれ、準備物を確認したりと、日々の生活においても成長している姿を見せてくれています。何よりも、帰宅すると「幼稚園での楽しい出来事」をたくさん話してくれる時間が親子での楽しみのひとときとなっています。また上の小学生の娘も今学期は学級委員に選ばれました。先週の参観日には、親の心配をよそに、学級委員の仕事をしっかりとこなしている姿に、くたに幼稚園の時代に培っていただいた自主性や責任感といたものを改めて感じる機会となりました。幼稚園時代に大切な事をたくさん教えていただき、小学生になってもますます成長しているんだなと思うと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。私どもがいつもお世話になっているにもかかわらず、お心づかいをいただき、恐縮しております。主人からも園長先生にお礼を、との伝言を預かっております。本当にありがとうございました。今後ともくたに幼稚園での毎日を楽しみにしております。よろしくお願いいたします。




12/11/09
秋(autumn)探して ~小さい秋みつけた~子どものつぶやき

9月3日(月)戸外で、ダンスの練習をする前の出来事です。幼児(お友達)に、「今からダンスの練習をしようと思います。お友達はお部屋の中でしたいですか?それとも運動場でしたいですか?」と聞くと、「お部屋でしたい!」という幼児が多くいました。そこで、「どうしてお部屋の方がいいのかな?」と聞くと、「ひざが痛いから!」と…。ダンスでは、片足を立ててひざをつくポーズが何度かあるため、運動場では痛くて思いきり踊れないようです。幼児の素直さを感じ、受け止め、その日長ズボンを履いてすると、「わあ!魔法みたいに痛くない!」と嬉しそうにダンスする姿が見られました。そして、その出来事を園長先生に報告すると、翌日の朝、運動場をトンボできれいに整備してくれました。そのおかげで、その日は半ズボンでしましたが、「あ!今日は痛くない!お弁当ピカピカに食べたけん、足が強くなったのかも。」というつぶやきが聞けました。園長先生の魔法のパワーが幼児に伝わったのだなと感じました。
幼児に問いかけ相談し言葉のあやとりをすることによって、また園長先生に報告することで、幼児の素直な意見を尊重し、幼児にとって最適の環境で活動することができました。ほんの一言の言葉でも、大切に、真摯に受け止めて次へと繁げていきたいと思いました。

9月5日(水)園外保育へ行きました。年長児は片道約4kmの道を歩き、めざす目的地は杖ノ淵公園です。道中は『さんぽ』の曲を自然と口ずさみ、途中とんぼに出逢うと曲は『とんぼのめがね』に変わります。お歌が終わると、誰からともなく 「ファィト!ファィト!」と自分たちで自分たちを励まし合いながら歩き、絶えず楽しい雰囲気で歩きました。また、久谷大橋を通ると、「あ~なんだか揺れて、空飛ぶ機械に乗ってるみたい。」とか「雲の上みたい。」「孫悟空になったみたい。」などの子どもさんらしい可愛いつぶやきや、「トラックが5台ぐらい通ったら、もっと揺れるかな。」との年長児らしい知識を感じるつぶやきが聞けました。小学生になったら、小学校まで歩く!という目標があるため、懸命に目的地を目指し歩くことができました。到着したら、笑顔になり、疲れを感じることのないいつもの元気さで水遊びをしました。お家の方の作ってくれた愛情たっぷりのお弁当を食べて、バスに乗って帰ろうとすると…何か不満そうに「先生、帰りは歩かないの?」との声がありました。たくさん歩いて、たくさん遊んで、まだまだ歩いて帰る元気がある子どもさんの成長とパワーを強く感じました。そして幼稚園に帰り、今日1日を振り返りました。一人の幼児につけてもらった歩数計で行き道に何歩歩いたか測っていたので、その確認をしました。すると…なんと7201歩も歩いていました。嬉しさが溢れ、「帰ってお母さんに教えよう!」とみんなでお話しました。しかし”7201″という4桁の数字を覚えるのはなかなか難しく 「忘れそう!どうしよう…」と。そこで一人の幼児が「先生、忘れそうやけん、手に書いて!」と提案してくれました。「そうですね♪それでは、忘れそうで心配なお友達は手に書くので、並びましょう。」と言うと20人全員の列ができました。しっかり覚えていた幼児も、いつもとは違う園外保育の印を書いてほしいという気持ちがあったようです。この日、右手に記された7201の数字は、幼児の心に深く残ったことと思います。そしてこの後「この文字が明日幼稚園に来て消えてなかったら、お風呂に入ってちゃんと洗ってないってことよね!」とお友達同士の話合っている姿はとても微笑ましいものでした。

9月14日(金)荏原郵便局へ敬老の日の葉書をポストに投函しに行きました。前日から「歩いて行きますよ。」と幼児に伝えると、「何歩かな?」「歩数計誰がつけるの?」と荏原郵便局までの歩数(数字)に興味津々な様子でした。当日は誕生日が近いお友達に歩数計をつけてもらったのですが、その事をお友達に伝えると、「あ!もうすぐAくんお誕生日やもんね♪」「Aくん、おねがいね!」との声が自然と聞こえ他人を思いやる心が芽生えてきたことを感じました。”自分も歩数計をつけたい!”という思いは1人ひとり心の中にあるとは思いますが、その気持ちをぶつけることのない我慢の心が育ち、またそんな言葉掛けができる優しさが1人ひとりの心にあることを強く感じ、今日も一言の言葉の中から成長発見ができました。
郵便局へ行く道中、3人のおばあさんに出会いました。まず最初にお互い気持ちの良い「おはようございます。」の挨拶を交わしました。そして、おばあさん方が「気をつけていってらっしゃい。」という言葉をかけて下さり、「行ってきます!」と元気に言葉を返し、さらにその後「まあ可愛い。」と言って下さった言葉に対し「ありがとうございます。」と返事をしていたのには、可愛らしく思わず私も笑顔になりました。たった10秒たらずの出会いと別れでしたが、気持ちの良い挨拶とともに、言葉と心のキャッチボールができていて、素敵な空間と時間が流れているなと胸が熱く、幸せな気持ちになりました。
郵便局に到着すると、気持ちを込めて書いた自分の葉書を両手でしっかりと持ち、ポストの前で「届きますように…」と言いながら入れたり、静かにお願いをして入れていました。大好きなおじいさん、おばあさんへの気持ち、葉書に思いを馳せて届いたことと思います。
幼稚園に帰ると、お友達が楽しみにしていた歩数の発表をしました。「杖ノ淵公園より近かった!やけん7201よりは少ないと思ぅ~!!」というお友達の予想を聞き、「今日は2012歩でした!」とゆっくりと発表をしました。「今日は2だ!」「前(杖ノ淵公園)よりだいぶ少ないね!」「でもいっぱい歩いたよ!!」などというつぶやきの中、Bくんが「今と一緒だ。」とつぶやきました。気になったので、「Bくん、Bくん。なにが今と一緒なのかな?」とそ~っと聞いてみると、「2012年やけん。」と…。お友達の発見や気付きって素晴らしい!!と改めて感じ、思わず拍手をしてしまいました。毎日の日付の確認は、”平成24年”ではじめているのですが、この日から西暦2012年と確認もしようと私自身勉強になりました。
幼稚園生活において、お友達にとって同じ日はなく、日々が新しく発見の毎日です。その日、その時のつぶやきをこれからも大切に、聞くだけでなく受け止め、思い出として遺していきたいです。




12/10/01
美しい言葉は美しい心から

1.言葉の使い方を考えてみましょう
言葉を選んで大切に使えば、よいことばが生まれるし、いいかげんに使えば、つまらないことがおこる。

2.相手に気持ちよく行動してもらう言葉
腹を立てて人に注意するとき、人は言うことを聞かないし、おこったりするが、穏やかで、何気ない言葉は、人を動かすことがある。
「起きなさい」の声は、反発する心がはたらくが、「いま何時かな」の声は、「もう起きよう」という気持ちにはずみをつける。
同じ席をつめてもらうのにも、「すみません、少しずつ席をつめてください。もう一人座れますから」と言うと、しぶしぶ席をあけた。「おはようございます」と大きな声であいさつをして、ちょっと席をつめてもらう動作をすると、快く席をあけた。
言葉の使い方によって、相手に快・不快の行動をおこさせる。

3.美しい言葉は人の心をつなぐ
歌や演奏のように、日常の言葉も美しく形を整えて使えば、お互いの心をもっと伝え合える。
言葉は意思を伝え合ったり、用件を伝えたり、説明したり、物事を円滑に運ぶだけでなく、心の交流にも大きなはたらきをする。

4.子どもにどんな言葉を投げかけていますか
ある中華そば屋で、母親のきつい叱り声のため子どもは泣き出し、食べていた客のラーメンもまずくなった。
子どもたちは親の言葉で育っていく。人をののしる言葉は、言われた本人と周りの人に不快な印象を与え、本人はいつの間にか自分をそういう人間と思い込むこともある。自分の言葉が人を傷つけてないか気をつけ、言葉を大切に使うべきである。
伸び伸びと育つ子どもの性格を、大人の言葉で変にねじまげていないか、考える必要がある。

5.楽しさが子どものやる気を伸ばす
子どもがやろうと興味を示していることを、親がさえぎり、軽蔑し、欲張り、決めつけたりすると、子どもはやる気をなくす。子どもは、親から信じられ、認められ、励まされ、喜ばれたときの楽しさからやる気をおこすが、この関係はすべての人間に当てはまる。まず人のよい点をほめ、励ましの言葉をかけ、人に生きる喜びを与えられる人になりたいものである。

6.よい響きをもって語れる人に
言葉の先生は母親が第一である。赤ちゃんに語りかける母親の優しい声に学びたいものである。
私たちの声の調子の中には、言葉の意味以上に、私たちのほんとうの心が響いているので、よい響きをもってかたりたいものである。

生きる喜びと楽しみを与えられる人になるにはどうしたらよいのだろうか。
どんなときも、人の幸せを第一に考える人の一言は、人を感動させる。
どんな人をも愛し、人がよりよく育つのを見守っている人の言葉づかいは魅力的である

心を磨き、よりよい言葉を選び、言葉を大切に使っていきたいものである。




12/08/09
人は環境によって育つ ~子どもは泥んこ遊びの天使~

先日、6月11日~15日の1週問の中で、真砂土を使用しての土山遊び・田植え・芋づる植え。子どもは、水遊び・泥んこ遊びの天才だと言われていますので、田植えのこの時期に、真砂土と泥んこの違いを手ではもちろん、裸足になって、3つの体験を通して、”土”と五感を通して触れ合い遊ぴをしました。

6月11日(月)駐車場の隣にある菖蒲畑で思いきり走り遊んだ後、裸足になって駐車場の土山へ。保育者としては、土山で遊び、芋づる植えに向けて、お友達の足によって土を地ならししてもらえれば…という意図がありました。そこで、想像以上に心から遊ぶお友達。遊び方は思い思いであり、駆け上る・転がる・滑る・足を埋める・座る・てっぺんに立ちジャンプするなど様々で、やはり子どもは遊びの天才であると再確認させられる光景がそこにありました。

土山遊びから三日後の14日(木)。幼稚園の隣の田んぼをお借りして田植えをさせていただきました。田植えの前に五大要素(水・空気・栄養・温度・光)の再確認をします。その時、黒板に貼った磁石の”空気”の文字を見てAさんが「先生、空気って”空”って漢字と天気の”気”がくっついとる!」と発表してくれました。”空”という漢字は、今お部屋で唄っている”にじ”の歌の歌詞から学び、”天気”という漢字は、毎日確認している今日の天気の磁石から学んだようです。お友達の知識の吸収カを改めて感じ、驚かされた場面でした。

お部星で約束事を確認し裸足になり田植えへ出発です。苗を優しく握り、ー人ひとり土の中に恐る恐る足を踏み入れます最初に足を踏み入れた時の表情は、驚きや喜びの交じった印象的な顔でした。小さな足を田んぼに取られながらも、思わず「ひゃ~。」とドキドキの声と共に『大きく美味しい稲(お米)になりますように』の気持ちを込めて植えました。植え終わった後は、足についた土(泥)の色が茶色から白っぽく変わる色の変化を発見し楽しんでいました。この日の給食の時間、ご飯をピカピカに食ぺようと意識するお友達が多く、お友達同士で「お米の粒がまだのこっとるよ! 」などとチェックし合う姿が微笑ましかったです。

そして15日(金)の芋づる植え。お友達が土山遊びをした土を園長先生が畑に変身させてくれて、そこへ『なると金時』の芋づるを植えました。畑を見てすぐ「これ、お山やったのに!!!」と発見し驚くお友達。自分たちの遊んだお山が畑になっていることで、わくわく感が増したようでした。数少ないスコップを貸し借りしながら、順番に園長先生と土のお布団を2回ずつ芋づるにかけていきました。植え終わると「クリスマスにはおいしいお芋が食べられますよ。」と園長先生に聞き、お芋の生長を心待ちにする気持ちが高まっていました。また、園庭に植えられてある朝顔の葉を観察して、同じ葉である(ヒルガオ科)ことを発見し、『あ!同じハートだ。反対から見ると桃(peach)やね。」とのつぶやきも聞こえました。

お部屋に帰り3つの体験を思い出し、感想発表会を行い、たくさんの土遊びを通しての比較の思いが聞けました。「芋づるの砂と田んぼとお山の砂、いろんな土で全部違いました。芋づるはやわらかくて、田んぼはジョボンって入って、お山は固かったです。」「田んぼの苗は毛がなかったけど、今日の芋づるのつるには白い毛がありました。」 「田植えの土はベチョベチョだったけど、今日(芋づる)の土はフワフワで芋づるがこうやって(体を横にして)寝てました。」「田んぼはビチョビチョで足がぬけませんでした。芋づるはやわらかかったけど、足はぬけました。」など、前日の田植えや4日前の土山遊びを思い出した感想もたくさん聞け、短い間隔で同じ”土”体験をできた素晴らしさを改めて感じました。
裸足になって手や体で土に触れ、体験とともに多くの思いが生まれた1週間。土から栄養をもらい大きく生長していく苗や芋づるの生長を期待し、心待ちにしながら、お友達の心もまた大きく成長していくことと思います。




12/07/05
さつまいも(薩摩芋)

サツマイモには、「十三里(じゅうさんり)」の別名があります。栗の味に似ていることから、京都では、栗(九里)に近い「八里半」と言われていました。これを受けて、江戸の焼き芋屋が「栗(九里)+より(四里)うまい=十三里」と言い始めたのが始まりの言葉遊びです。また、江戸からサツマイモの名産地である川越(現在の埼玉)までの距離が丁度十三里です。

童謡『赤とんぼ』
3番.十五で姐やは 嫁に行き 『お里のたより』も 絶えはてた

「里」は生まれ育った場所や家。よその土地で暮らしている人がふるさとを懐かしく思い出すのを「里心がつく」と言います。田んぼと土を重ねた形です。村里や山里は、田んぼが広がり土の香りがする場所。都会にはない自然があふれています。

昔は道のりを測る単位として「里」が使われました。一里は約4kmです。

サツマイモは繁殖能力が高いうえに、痩せた土地でも育つため、初心者でも比較的育て易く、江戸時代以降の飢餓食としても用いられていました。また、でんぷんが豊富で、ビタミンCや食物繊維を多く含みます。整腸、緩下作用、強壮作用、肺がん予防などの効果があります。

例)●しもやけ…サツマイモをすりおろして患部に塗る。
  ●魚の骨など異物の誤飲…ふかしイモ、又は焼きイモをあまり噛まないでたくさん食べる。
  ●二日酔いからくる吐き気・下痢…イモ粥にして熱いうちに食べる。

皮についても注目してみましょう。

便通を促すヤラピンは、皮の内側に多く、カルシウムは肉質部分の5倍など、栄養成分の多くが皮周辺に集中しています。又、気になるオナラを抑える働きもあり、皮ごと食べるのがお勧めです。
 ※ヤラピンとは…生のサツマイモを輪切りにすると出てくる白い汁のこと。加熱しても栄養成分は失われない。

〇サツマイモレシピ

『サツマイモのおかか和え』
<材料>
サツマイモ…200g、厚揚げ…1枚、削りかつお…2.5g、しょうゆ…大さじ0.5

①サツマイモは皮付きのまま1.5cm~2cmの角切りにし、水にさらしてあく抜きをする。
②水からゆでてやわらかくなったら湯をきる。
厚揚げは焼き網かオーブントースターで両面をカリッと焼いて1.5cm~2cmに切る。
④サツマイモと厚揚げを合わせ、削りかつおとしょうゆを加えて和える。

くたに幼稚園では、大人になっても役立つ教育に重視して子どもさんがあそびながら学ぶよう機会均等に調和教育を行っています。

   園長 西田昌幸




12/07/05
すばらしいおゆうぎ会に感激 ~成長いっぱい見ーつけた~

ー人ー人の子どもたちが主役で大活躍、楽しいおゆうぎ会のご成功、心よりお喜ぴ申し上げます。子どもたち、先生、保護者の皆さんが一つになった幼稚園ならではの素敵な催しに西田園長先生よりお招きいただき、とても気持ちのよいひとときを過ごさせていただきました。ここに、その間の想いのー端を述ぺさせていただきお礼に代えさせていただきます。

先ず、驚いたことは、プログラム毎に、かわいい子どもたちニ人組で告げる番組紹介。はきはきとした言葉遣いに、深々と頭を下げての心のこもったお辞儀。その都度、観客の私どもに、次なる演技への期待感を高めてくれた。案の定、かわいい装いで登場。年齢相応の踊りや舞踏劇にマッチしている。どなたのアイディアなのかな、つい聞きたくなる。きっと先生と保護者の息の合った傑作であろう。これは、開幕直前・直後の一瞬の思いである。

やがて、どの子も緊張気味の中、伸び伸びとした自信に満ちた踊りを見せてくれた。一挙手一投足に「この私を、僕を見て」と言わんぱかりの、手足の伸びやかさに目か奪われる。

年少組さんには、何とも言えぬ可愛らしさに、ついうっとり・・・。きっとご両親には「よくぞこんなに大勢の前で、やれるようになったなぁ」と、その成長ぶりに感慨深いものをお感じになったのではないでしょうか。

年中組さんには、年長組さんへの進級を思わさんばかりの張り切りように、個性の芽吹きを感じさせてくれ、頼もしい限りでした。

年長組みさんには、「さすが」とのー言に尽きる。衣装とマッチした躍動感あふれる動きが圧巻であった。心身共に大きく成長された証しでもあろう。仲間との呼吸も合い、リズムに乗り自信に満ち溢れていた。それは、単なる踊りの練習による成果だけではない。毎日の幼稚園生活の中で培われた心の充実感に裏付けられたものだろう。さらにはもうすぐ一年生との自覚の表れも大きい。このおゆうぎ会で見せてくれた子どもたちの勇姿は、日々の先生やお友だちとの豊かな遊ぴやご家庭での温かい加護の蓄積に他ならない。

もう一つ特筆すぺきは、会場に漂う参観者みんなが融和した空気のすぱらしさ。それは家族ぐるみの温かい見守りから発せられたカ強い声援に如実に表されている。先週まではインフルェンザが流行し、練習もままならないお子さんもいたという。その間のご家庭での体調管理や維持への心配りは計り知れないものがあったに違いない。こんな思いを次々と生じさせてくれる豊かなおゆうぎ会でした。




12/04/18
保護者からの手紙より

ニ月も終盤を迎えて居ますのに、今年の寒さはなかなか厳しく、春のおとづれが待ち遠しい限りです。

その厳しい寒さの中、先日11日には孫達のおゆうぎ会に招待されて、しばし、楽しく、嬉しく、素晴らしく、大きな大きな感動をいただいて、心が何倍も豊かになって帰ることが出来ました。子ども達の純粋さ、ひたむきさ、ー生懸命さと諸先生方のやさしくも的確なご指導の基、何もかもが見応えー杯のー時でした。

子ども達の本番も逞しく(孫達も含めて)手作りの衣装もそれぞれが可愛く、カッコ良くて、先生方のご苦労は如何ぱかりかと感謝の気持ちでー杯です。

3歳児の子ども達にはあどけなさが残り、それでもー生懸命さが伝わってきて、思わずー人ひとりを抱きしめてあげたい衝動にかられました。4歳児、5歳児になりますと、ー年間の大きな成長が見られて、観ていて安心感を得る事が出来ました。確実に成長しているんだなあと何度も何度も胸を熱くし涙が溢れました。年長児に於いては、演技カや感情表現等もしっかり見られ、観所ー杯でした。特に最後のヨサコイソーラン節は素晴らしかったです。ー糸乱れぬ揃いぶりは 気迫も迫って大きな大きな感動でした。

又、運動会や夏の祭典のイべントの終わりに参加者全員で‘ふるさと’の大合唱は実に素晴らしいアイデアだと嬉しく思っています。私も遠き故郷への思いを馳せながら歌わせていただき、胸を熱くし、又、元気をいただいています。

又、ある時のことです。孫が遊ぴに来ている時の出来事でした。5歳の孫が遊ぴながら ‘雨にも負けず、風にも負けず、夏の者さにも負けず・・・隣に病気の人あらぱ・・・そういう人に私はなりたい・・・’と、かの宮沢賢治の詩を何事もなくすらすらと最後まで暗記しているではありませんか。私は思わず、どこで覚えたの?と・・・。幼稚園で覚えたの。と当たり前に言ってくれる孫の顔を見て、思わず抱きしめてしまいました。

娘(孫の母親)にはくたに幼稚園の先生方には感謝の気持ちを忘れないように。と常々申して居ますが、本当に、この様な素晴らしい園生活を毎日見守って下さり、私もー人の人間として深く感謝申し上げます。このくたに幼稚園でお世話になった子ども達が大きく成長した時、必ずや、心豊かに、‘優しさ’と‘思いやり’のある大人になってくれることを、私は信じてそれを楽しみに生きて行きたいと思っています。

大変遅ればせながら、ー言御礼を申し上げたく末筆を走らせました。

本当に、本当に大きな大きな感動を有難うございました。           くたに幼雅園保護者




12/04/18
江南荘交流会 ~さくらさくら ソーラン節~

平成24年2月15日(水)。年長児は、江南荘の交流会に参加させていただきました。女の子は、おゆうぎ会で魅了した”さくらさくら”を、男の子は堂々と感動を伝えた”ソーラン節”を披露しました。

おゆうぎ会とは違うステージで踊れることを、お友達は楽しみにしていたようで、「どんなステージなんかな?」「おゆうぎ会の時より高いんかな?」とわくわくしている様子がすごく伝わってきました。そして何より、たくさんのおじいさん、おばあさんと会えることを心待ちにしていたようで、「運動会の時に会ったおじいちゃんかな~?」「また見てくれるん?(運動会のダンスと今回)みんな優しいね!」と前日から嬉しそうでした。

朝、衣装に着替えて、バスに乗り江南荘へ向かいました。「もう着いた!」と、ご近所の江南荘へはあっという間に到着です。お借りした楽屋で衣装を整え、ホールへ移動する途中、「ちょっと胸がドキドキしだした。」と胸を押さえて微笑んでいたお友達の姿は、可愛らしくとても印象的でした。廊下ですれ違ったおばあさんへ「おはようございます!」と元気にご挨拶をし、ホールへ到着すると、たくさんのおじいさんおばあさんに圧倒され緊張が増しているようでした。女の子は2段階段があるステージへ移動し、2段に分かれて踊りを披露する予定でしたが、おじいさん、おばあさんのご要望に応じて1番上の段のみで踊ることになりました。練習とは違う位置での本番となりましたが、お友達は変わらず楽しんで美しい舞を披露することができました。「かわいいね~。」と言う声や、さくらさくらの曲に合わせての歌声も聞こえ、おゆうぎ会以上の声援がもらえたような気がしました。また、男の子もおじいさん、おばあさんの隣で一緒に正面から見ることができ、楽しそうでした。

男の子のソーラン節の時は、リズムに合わせて手拍子をしていただき、男の子もいつも以上に張り切って踊ることができました。いつもは女の子も一緒に踊っているソーラン節ですが、今回は男の子一色のソーラン節で、より堂々としたかっこいい姿を見ることができました。「迫力がるね~。」「衣装が似合うね~。」との声が聞こえ、私もお友達同様嬉しくなり、思わず口元が緩みました。

とても大きな拍手をもらい、最後には「また来てね~。」「運動会きてね~。」「ありがとう~。」とお友達の元気に負けないぐらい元気なおじいさん、おばあさんが言葉のプレゼントをくれました。お友達も「元気でね~。」「また来るね~。」と緊張の糸もほどけ、元気な声で言葉を返していました。『また来たい。』『また来てほしい。』というお互いの気持ちが、すごく温かいなと感じた瞬間でした。

バスに乗る前も、一人のおばあさんがずっとお見送りをして下さいました。目に涙を浮かべながらお見送りをしてくださる姿は、私にはもちろんのこと、お友達の心にも深く刻まれているようでした。帰園し、感想を聞いてみると、「最後のおばあちゃんが泣いていました。」と言うお友達がいました。「どうして泣いていたのかな?」と尋ねてみると、「バイバイするけん、寂しかったんやと思う。」とおばあさんの気持ちを汲み取っていました。離れるのが寂しくて泣いてしまったということ。それは決して嫌な気持ちになったわけではなく、お友達に会えたことが嬉しいから、お友達のダンスが素敵だったから、そういう気持ちになったのだということ、そんな温かい気持ちを知ることができたようです。

また、「さくらさくらを踊った後、あばあちゃんの隣にいったら、上手やったよ!もう1回踊って!って言われて嬉しかったです。」という感想を一人の女の子が発表してくれました。江南荘へ行って、”おじいさん、おばあさんに元気なパワーをあげる”というねらいがあり、今回そのねらいが達成できたなと、私の目には映りました。しかし、逆にお友達もパワーをもらってたのだなということを、この感想を聞いて私は強く感じました。パワーをあげて、パワーをもらって、1時間もない短い時間の中での一時でしたが、本当に良い経験ができたと思います。『おじいちゃん、おばあちゃん、また会いに行くね!』




12/03/12
おゆうぎ会を終えて

今年も会長さんを始め、役員さんや父母の方々に支えていただき、子どもさんの成長を生涯学習センターの大きな舞台で披露することができました。本当にありがとうございます。

私がくたに幼稚園のおゆうぎ会を迎えるのも今年で4回目になりました。今年度は初めての年中(4歳児)担任ということでプログラムを考える際、どのように構成しようか迷いました。そこで、子どもさん達の4月の姿と今の姿を振り返り、比較してみると心身ともに成長している姿が思い浮かびました。例えば、なわとびの練習。A君は難しくてなわとびが跳べませんでした。跳べないからつまらない。止めよう。と、すぐに諦めてしまいます。A君には読み書きや製作においても根気が続かず意欲が持てない様子も多々見られました。園長先生も戸外で子どもさんと一緒に木登りをしたり、体全体を使って一緒に遊んだりする中で一人ひとりなわとびの様子を見て下さいました。跳ぶのが苦手な子にはジャンプのリズムを、うまく回せない子には手首の動きを、跳べるようになった子には「30回跳んでみよう!」「駆け足跳びに挑戦してみよう!」「後ろ跳びもやってごらん。」「あやとびはできるかな?」と次のステップへ進む目標を。平等に一人ひとりにあった援助、言葉かけをして遊びながら技術指導(テクニック)して下さいました。すぐに諦めてしまっていたA君も「僕も園長先生に見て欲しい。」「〇○ちゃんみたいに跳びたい。」と周りのお友達から刺激され、それからというものA君は幼稚園でもお家でも遊びながら練習して少しずつ跳べるようになりました。3学期になる頃には「先生、見よって~!」と、跳べるようになったことを嬉しそうに披露してくれるA君。『二拍子』『一拍子』『片足跳び』『後ろ跳び』『駆け足跳び』一人ひとりできるようになったことに個人差があります。縄を回してジャンプするリズムをつかめた。それだけのお友達もいます。しかし、4月からその子の様子を見てきた私からすると驚くほどの成長です。思わず胸が熱くなり涙が止まりませんでした。やはり、できるようになるにはそれまでの課程(プロセス)があったはずです。一生懸命に練習したはずです。そんな子どもさん達の心の成長、練習すればできるようになる。楽しい。という成功体験、努力を継続することによってできる!という自信へと繋がったように感じます。なわとびの練習を通じて、その子の持っている可能性を惹き出し何に対しても意欲的に積極的に取り組むようになた姿から心の教育がとても大切だと実感しました。

また、運動会の頃には年長児の組体操に憧れお部屋の中で‘おうぎ’‘東京タワー’‘フラワー’など見よう見まねでお友達同士で遊びの中で一緒に挑戦していました。その姿からは、年長児に対する憧れと同時に年長になるまで待ちきれないよ!やてみたい!という溢れんばかりの意欲とやる気に満ち溢れていました。そんな子どもさんの生き生きとした普段の幼稚園での様子を保護者の方へ見てもらいたいという思いから、なわとびや組体操、回れ右やスキップを劇やダンスの中に取り入れることにしました。

今年は‘創作劇’として『スイミー』のお話を選びました。小学2年生の国語の教科書に掲載されている有名なレオ・レオニ作。谷川俊太郎訳。のお話で私自身も小学生の頃に学んだことを覚えています。
小さな魚や海の生き物達が助け合い励まし合いながら、勇気と知恵をふりしぼり、大きなまぐろと戦う話。大きなまぐろに食べられてしまうよ。怖いよ。だけどいつまでも隠れているわけにはいかない。どうすればいいか考えよう。みんなで考えるといいアイディアが浮かぶ。みんなで呼吸を合わせて大きな魚のふりをして並んで泳ぐということ。みんなで約束する。決して離れ離れにならないこと。みんな持ち場を守ること。約束を守り一匹一匹(一人ひとり)が役割を与えられ責任をもった。上手に泳げるようになった時ははじめて大きなまぐろを追い出すことができた。このお話の中で一人ではできないことや、やる気のおきないこともみんなで考えて知恵を出し少し勇気をふりしぼり一歩を踏み出すことでどんなに難しいことでもできる(協力教育)ということや、一人ひとりが責任を持つこと。私達は一人で生きているのではない。周りの人に支えられ助け合いながら生きていること。子どもさん達に伝えたい様々なメッセージや普段の子どもさんの姿に重なる場面もたくさんありました。また、谷川俊太郎さん独特の訳の中には『そのとき恐ろしいまぐろがミサイルみたいにつっこんできた。』『虹色のゼリーのようなクラゲ』『水中ブルドーザーのようないせえび』絵本の表現には様々な比喩表現が使われ、海での美しい情景が思い起こされます。その情景を‘ナレーター’という役を作り絵本通りに表現することにしました。これもまた、小学生になるまでの先行体験として比喩という表現を体で感じることや声に出して文字を読むという音読へ繋がることを意識し、年長児になり、様々な行事の司会も簡単にできるのではないかという思いと願いがありました。

3学期に入り、晴れた日も雨の日も毎日お部屋でおゆうぎ会の練習練習という毎日が続きました。2月3日に雪が積もったことをきっかけに久しぶりに戸外へ元気いっぱいに子どもさん達と一緒に走り回り雪合戦をしたり雪だるまをつくったり・・・手も鼻も真っ赤になるくらい冷たかったけれど寒さを感じないぐらい汗をかき、私も童心に戻って無邪気に遊び、心から楽しい!感じました。それを機に練習の中のわずかな時間を見つけ戸外に出るようにしました。ホームのお友達全員で‘こおり鬼’をすると、以前はルールも理解しないままタッチされても逃げる。というような姿から、きちんとしたルールを理解し立ちされたらこおる。味方の助けを待つ事ができるようになっていました。また、凍った仲間を助けるために鬼の目を伺いながら隠れて助けに行くタイミングを伺ったり、二人で協力して一人が前から行ってもう一人が後ろから助けに行くなど、自分達で考え、創意工夫しながら遊んでいるという成長にとても驚きました。おゆうぎ会の練習で、お友達と教え合いながら練習する姿。元気に堂々と発表する姿。私はおゆうぎ会へ向けて成長している子どもさん達の姿しか見えていませんでした。今日、戸外で子どもさん達と一緒に遊ぶことでこんなところでも成長している。いつの間に子どもさん達の考える力や学ぶ力が育っていたんだろうと子どもさんの思わぬ成長に嬉しさと同時に自分のおゆうぎ会へ向けて一直線という焦りの気持ちに反省しました。体を思い切り動かすことによって脳と心が活性化され、その後の練習ではけじめをつけ、自分で姿勢に気をつけたり意欲的に動いたりする姿も見られました

本番では、程良い緊張感の中に落ち着きのない姿も見られましたが、幕が閉まり一つの舞台を演じ終えた子どもさん達は、「あ~楽しかった。」「もう一回したいなぁ。」と満面の笑顔でした。自信を持って発表し、楽しい。と感じられること。これも一つの成長のように感じ、私も控え室に戻って来る子どもさん一人ひとりを抱きしめながら声をかけ、子どもさんの気持ちに共感しました。

一日一日、一秒一秒の保育の中で適切な緊張感や集中力、そして持久力を養ってきた結果、一人ひとりの子どもさんが素晴らしい発表をし、成長しています態(すがた)を見せてくれました。園長がいつも言っていますように、くたに幼稚園の特色である『学び方を学ばせる』という教育の素晴らしさ、大切さを改めて実感しました。

こうして、心身ともに健やかに逞しく育っている子どもさんと共に私も未来に向かっての希望や希(のぞみ)が大きくふくらみました。

一人ひとりのお友達へ・・・感謝!感激!!感動!!!をどうもありがとう。

最後になりましたが、すずらんホームさんの年長さんまで一人ひとりの子どもさんの心に寄り添い一緒に遊んでくれたり、全てのプログラムを考慮し選曲・演出して下さった園長先生に熱く感謝いたします。本当にありがとうございました。




12/03/12
~共育~ ともに育つ調和波動教育のすばらしさ

平成23年12月28日(水)。年長児・ひまわりホームの担任になって約9ヶ月が過ぎ、新しい年を迎えようとしている今、あらゆる感情と感動と思い出で胸がいっぱいです。4月当初、大きな希望と不安とともに新しいひまわりホームが誕生し、振り返ると数え切れない程の思い出のある毎日ですが、あっという間であったという気もします。行事やイベント続きの毎日で、気持ちに余裕のない日々は続きましたが、それは教育という営みで子どもさんと関わり、良い意味で充実していたとも言える日々でした。

ホームのお友達は個性の溢れた17人。最初はお片付けをすることもできず、何から教えたら良いの?と正直不安が募りました。しかしながら、お友達の可能性は本当に無限大であり、年長児になって、できるようになったことがそれぞれ多あり、今では“成長”という言葉が一人ひとりに似合うお友達ばかりです。幸せなことに、毎日毎日笑顔で登園し、明るい笑顔で挨拶をしてくれて、驚くような成長を見せてくれます。1学期末の個評や日々の成長記録を、今改めて見返すと、涙があふれてくる程の嬉しさの想いでいっぱいです。朝の挨拶ができるようになった、縄跳びが100回跳べるようになった、逆上がりができるようになった、字が上手になった、平仮名が読めるようになった、明るくなった、人前でも大きな声で発表できるようになった、など生活面・勉強面・運動面、多方面での成長がありました。人生で初めてできるようになったこと、それを目の前で発見し、感じ、喜び合えることが本当に嬉しいです。またそのことは、私の心の宝物の一つでもあります。

一人の保護者の方に「先生は、子どもの成長に1番立ち会えるのでうらやましいです!」と言われたことがあります。私は率直にその気持ちがありがたく、私自身納得させられ、なんだか幸せな気持ちになりました。幼稚園教諭の素晴らしさ、また良さを実感した言葉でありました。1日1日過ごす中で、お友達は本の少しずつ、時にはすごく大きな成長をするので、その瞬間瞬間を見逃すことのないよう、またその成長に気づけるよう、これからも一人ひとりを見るということをとても大切にしたいと感じました。そして、少しの成長でも子どもさんを褒めて保護者の方に伝え、一緒に喜んでもらうことが私の幼稚園教諭としての使命・責務の一つなのかなと思いました。

卒園まで残り3ヶ月。4月の不安な気持ちに変わり、今は可能性を信じる気持ちが大きくあります。少し難しいかな・・・と感じることも、「大丈夫!できる!」という気持ちにすぐに変わります。やってできないことはないのだということを、私はこの9ヶ月の時間の中で、お友達から教えてもらいました。夏の祭典も運動会もソーラン節も作品展も、私の想いを超える発表をしてくれたお友達。次への期待心はおゆうぎ会へと向けられています。どんな成長を見せてくれ、どんな日々の思い出が増えるのか、楽しみで楽しみで気持ちが高揚しています。

3学期は卒園式で締めくくる学期となります。立派に成長した態(すがた)で幼稚園を巣立ち、小学校へ見送ることができるよう、これからも初心を忘れず、お友達と楽しみながら、幼稚園生活を送れるように保育に精進します。これから卒園までの日々も、きっとあっという間に過ぎていくものと思います。気がつけば・・・ということにならないよう、一瞬一瞬を日々を大切に、濃い時間を共有していきながら、笑顔溢れるひまわりホームを築き続けたいです。




12/03/12
保護者の方からのメッセージ

先日は、ソーラン節の貴重な資料をいただき、ありがとうございました。

拝見させていただき、限られた時間の中での練習、そして、イベント本番と先生の熱意と子供達のよい緊張感を感じることができました。また、イベント終了後の皆で頑張ったという充実感や、一人ひとりの得た自信はかけがえのない体験であり、くたに幼稚園でのすばらしい思い出となって子供達の心の中に残っていくことと思います。

なかには、踊りや楽器が得意な子も、最初はそうではない子もいると思います。しかし、先生方のご指導によりだんだんと上手になり皆で心を一つに合わせて発表できるようになる喜びや練習の中でお友達と助け合う気持ちが生まれることなど、ソーラン節やハンドベルを通して成長する姿を見られるとは、保護者にとっても本当に嬉しいことだと思います。

今回23日当日は、残念ながらこどもの城に足を運ぶことができませんでしたが、翌日のニュースで紹介されており、大勢のお客さんの中、ソーラン節の音楽にのせて踊っている年長児さんの頼もしい姿を見させていただくことができました。

私が初めてくたに幼稚園のソーラン節を見たのは、甥が5年前に高島屋のイベントで発表したときでした。こんなに小さな子供達が!!すごいなぁ!!と驚き、感動したのを覚えています。そして、昨年は長女も憧れのソーラン節ハンドベルを発表させていただき、今もDVDを見ては踊っています。また、「私も年長さんになったら踊れる!」との期待を胸に、姉を真似して踊る次女。今後も楽しみです。

このように、先生方のすばらしいご指導や思いと共に、年長児さんに受け継がれ、心身共に成長していくこと、また、発表の場にいるお客さんに笑顔と感動を与えていけることは、本当にすばらしいことだと思います。

先生方をはじめ、発表の場を提供してくださる方、スタッフの方など、たくさんの協力があってこそ、続いていくのだと思います。支えて下さる方々に本当に有難く思います。

これからも、くたに幼稚園の一つ一つの行事・イベントを親子共に楽しみにしています。今後共、よろしくお願いします。




12/03/02
共に生きる ~金子みすずの詩に寄せて~

11月6日(日)だんだんチャリティーコンサートに参加させていただき、ありがとうございました。園長をはじめ園児さん、職員一同心より感謝しております。

私はこのコンサートの最中に頭の中にこんな詩(うた)が浮かびました。

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を早くは走れない。

私が体をゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私。
みんな違って、みんないい。

くたに幼稚園の年長児は今日の日をとても楽しみにしていました。くたに幼稚園に入園した頃から、お兄さんお姉さんが踊るソーラン節に憧れ、今年度、いざ、自分達が憧れのソーラン節を踊るんだ!という夢と期待に胸を膨らませていたのです。そして、大勢の人の前で披露できる喜び、3年または4年間共に過ごしてきた友達と一緒に心を合わせて踊ることの充実感、達成感を運動会やイベントと数々の場で体験してきました。そんな自信を胸に「今日は、僕達がお客さんにパワーを分けてあげよう。」と、とてもとても張り切って幼稚園を出発しました。会場に到着し、リハーサルを終えて、くたに幼稚園伝統のソーラン節の衣裳に着替えました。黒いはっぴに赤い‘くたに’の文字。そして黄色いはちまきをまき、女の子は可愛らしくお化粧をしました。まず初めに発表するハンドベルを手に持ち、自分達の出番を舞台そでで待っていると、その横を手をひかれて歩いていく人、車いすに乗っている人。そして舞台からきれいな唄声が聞こえてきました。子どもさん達は、くたに幼稚園のお約束の一つである人の邪魔をしないということを守り、静かに待っていました。そんな時周りを通り過ぎる人を見て、周りの音を聞いてどんなことを感じていたのでしょう。

私は、今回、障害のある方のコンサートと聞いていましたので、どのようなものなのか興味と共に不安もありました。しかし、視覚に障害がある分耳で注意深く音を拾い素晴らしい声を発し、そして心の合った唄声がとても調和して聞こえました。足に障害がある分、腕の筋肉はとても発達していて車いすをスイスイと操作しておられました。私達も、苦手なことやできないこと、得意なことがあるように障害も一つの長所であり、よいところなのかな、みんな違ってみんないいところがあるんだな・・・と。ふと金子みすずさんの『私と小鳥と鈴と』という詩を思い出したのです。

くたに幼稚園の子どもさんの出番になり、周りの方達に「頑張ってね。」「かわいいね。」「おりこうさんだね。」とたくさん声をかけていただきました。子どもさん達はそんな声援を自信に変え堂々と舞台に立ちました。『もみじ』と『上を向いて歩こう』という曲のメロディにのせ、目で保育者をよく見て、耳でお友達の音をよく聞いて奏でることができました。途中、ハンドベルの準備の際、ベルが迷子になり大変お待たせしてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。子どもさんよりもハンドベルのほうが緊張していたのかもしれません。

ハンドベルの演奏、そして精一杯踊ったソーラン節。どちらも終わった後にはまた、温かい拍手と「上手だね。」「素晴らしいね。」と笑顔で声をかけて下さり、子どもさん達の励みになりました。それを見て私達保育者もとても嬉しく思えました。

視覚に障害をもたれる方の「先生達はどんな服を着ている?足の先から頭の上まで教えて。」というつぶやきも聞こえてきました。私達や子どもさん達にとても関心を抱いて下さいました。幼稚園に帰ってから子どもさん達に感想を聞いてみると、障害を持っている方を見て「かわいそう。」と思ったお友達もたくさんいました。しかし、5歳児にとってこの気持ちは決して憐れみや蔑みではありません。見たまま、感じたままの素直な気持ちなのです。「大丈夫かな?」「心配だな。」という5歳児なりの優しさの表れなのです。障害を持つ方のつぶやきや子どもさん達の感想を聞き、お互いお互いに興味・関心をもち、歩み寄ろうとしている・・・これが、今回のだんだんチャリティーコンサートの目的である共に歩き、共に笑い、共に生きるということなのかなと感じました。

今回、子どもさんと一緒に社会に生きる一員として、いろんな人がいること。お互い支え合いながら生きること。たくさんのことを学ばせていただきました。本当に本当にありがとうございました。また、テレビでよくお見かけする有名ならくさぶろう様司会のもと、くたに幼稚園の発表を盛り上げていただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
最後になりましたが、翌日、匿名ではありましたが、「私は目が見えないのですが、くたに幼稚園の子どもさんがとても素晴らしかった。褒めてあげてください。」というお電話をいただきました。この言葉に子どもさん達の嬉しさも倍増し今日も元気に運動場で走り回っています。

※障害を持つ方につきましては、多々心苦しい表現があると思いますが、思ったことをまとめさせていただきました。失礼をお許し下さい。




11/12/22
だんだんチャリティーコンサートに重ねて

コンサート当日、私は舞台裏で準備をしておりましたので直接客席の方たちの声や反応は伺えませんでしたが、ソーラン節を無事終えて片付けをしていた時に、楽屋から出て来られた方たちの会話が耳に入ってきました。

「誰が発表したん?お客さんが違うんよ。」『幼稚園の子らよ!』「ほぉ。どんな衣装?」『黄色のハチマキに黒いハッピじゃろか。黒いピタッとしたズボンはいとる。旗も通ったわい。』「旗?どんなん?」『大漁旗よ!それを笹にくくりつけとらい!』「へぇ、そりゃすごい。衣装もカッコええがね!」

質問されていたのは目が不便な方で、様子を中継されていたのは、お手伝いの方でした。

会話の内容から、「お客さんが違う」とは、会場から聴こえてくる歓声や拍手が一段と盛り上がり、伝わる空気が初めとは全然違う・・・からだとおっしゃっていました。視覚に不便が生じるのは、生まれつき、もしくは生まれてからの病気や事故によるものだと思います。
私はただ純粋にこの方の感じたイメージや色が知りたいと思いました。もし生まれながらに視力が弱かったとすれば、この方にとって色や衣装はどう表現されているんだろうか、何が頭に浮かんでいるんだろうか・・・。後天性であれば色やデザインなどのイメージは頭が覚えているでしょう。しかし先天性であれば、色、形、大きさはどう映るんだろうと思ったのです。

以前、園長の友人が、心で見る・心で見えるとおっしゃっていましたが、心で見たこの世界は私には表現が難しいですが、きっと澄んで見えるに違いないと想像しました。

今回、このコンサートに参加させていただき、過去の体験や感情が鮮明に甦りました。大学時代の友人です。彼女は何度も聞き返したり、繰り返したり、ちゃんと聞いているの?と思う事が多く、さらにはいつも人の会話に入って来ては流れを止め・・・他の人と話していても内容を聞かれたり、講義に集中していてもノートをのぞきこんだり、筆談で気が散ったり。私たちは次第にそれを不快に感じるようになり避けるようになりました。ある時、彼女が講義を前に講壇に立っていました。学生とは違う雰囲気の方と一緒でした。緊張した表情で、ゆっくり話し始めました。自分が聴覚障害者である事、学校に交渉して手話通訳者をつけてもらた事、その事でみんなには迷惑をかけるかもしれないが理解してほしい事。私たちは彼女が耳が不自由な事に気付きませんでした。
聞き取りにくい言葉も、彼女の個性だと思いその事については気になりませんでしたが、その時初めて必死で話していたという努力を知り、涙で前が見えなくなったのを今でもはっきり覚えています。
障害があるとか、偏見とかで彼女を特別扱いしたのではありませんが、知らなかったとはいえそれは同じです。
自分が聴覚障害者だと知られる事で、友達がいなくなるのが怖かった、でもそれを知ってもらうことでもっと理解してほしかった・・・心に深く刺さりました。それ以来私の考えや、態度は大きく変わりました。頭で分かっているのではなく、心の行動で向き合うようになりました。

卒業後、似たような環境の中でたくさんの方の思いや悩み、不安や希望を共有できる仕事に就きましたが、現在は縁あって保育の道を歩んでいます。
私が初めて年中児の担任になった時、世の中は国際社会のハシリでもっと英語を身に付けましょうという風潮にありました。
世界中の人たちとコミュニケーションがとれる事も大事ですが、私はまず同じ日本人であるいろんな人たちと話しをしてほしい、仲間だと感じてほしい・・・と歌に手話を取り入れました。身近な所から馴染んで親しんでいける、それを家庭に持ち帰り家族に伝え、一人でも多くの人に関心や理解が広がればという思いがありました受け持った子どもさんたちは私の説明をしっかり受け止め手話が会話の一つである事を知りました。

今回のコンサートは幼少期の子どもさんたちにとって「共に生きる」事の大切さや意味を直接肌で感じられる貴重な場となりました。
小さな芽がたくさんの花を咲かせるようこれからも心に豊かさと愛情を持って教育に携わっていきます。交流の場を与えていただいた事、感謝申し上げます。
ありがとうございました。




11/12/22
えひめこどもの城来園500万人記念イベント ~憧れのソーラン節~

 10月23日(日)。運動会を終えて間もない日程ではありましたが、無事イベントを終えることができて一安心しています。ハンドベルを演奏できる喜びと、くたに幼稚園に入った頃からの憧れのソーラン節を踊ることができる夢と期待で、お友達は本番を心待ちにしていました。また、大好きな場所の一つである“えひめこどもの城”で踊ることができることは、お友達の意欲を運動会の練習以上に大きくさせてくれました。

 いつもは家族で訪れる、えひめこどもの城。何回も通ったことのあるお馴染みのゲートが見えてきました。「この前お母さんと来たんよ。」と、休日の楽しい一時を思い出し、口元が緩みます。ゲートをくぐると、今日はお友達と一緒に年長児になって初めてソーラン節を踊るというやる気に溢れ、ぐっと顔が引きしまりました。到着してすぐの音合わせの時、子どもさんはステージの上での練習に心臓の鼓動が速くなっていったようで「ドキドキする。」と言っていました。幼稚園内とは違った良い緊張感を抱いていたようです。

 お気に入りの衣装に着替えてスタンバイをし、さあ本番です。中村時広県知事様をはじめ、来賓の方々が後ろから見守って下さる中でのハンドベルは、お友達以上に保育者にとって、とても緊張する場面でありました。しかし、お友達のがんばる気持ちと、生き生きとした眼差しに心を引っ張られ、練習以上の演奏を披露できました。そして、ずっと憧れていたソーラン節を披露する順番がきました。「くたにソーラン。」「おすっ!」のかけ声の元、音楽に合わせて小さな体をより大きく躍動的に動かして、精一杯踊るお友達。長期間幼稚園を休園していたAさんも、顔を真っ赤にして力いっぱい踊っていました。その姿を見て、私達保育者も胸が熱くなりました。踊り終わった後、憧れの年長児の姿に、自分達をしっかりと重ねることができ、伝統あるくたにソーランを受け継ぐことができたという自信に満ち溢れていました。南海放送のアナウンサーの宇都宮民さんの素晴らしいMCの中で、「くたに幼稚園のソーラン節の伝統の重みを感じます。」と言っていただき、私達も一人ひとりの持っている力を最大限にひきだす、くたに幼稚園の教育の素晴らしさを改めて感じました。

 そして最後の風船飛ばしでは、お友達の緊張も緩み、普段のお友達の柔らかな満面の笑顔を見ることができました。つい手を緩めてしまい、風船が手の中から飛び出してしまい、涙がにじむお友達もいましたが、すぐに新しい風船を渡してくれたスタッフのみなさまのおかげで、お友達は全員カウントダウンと共に笑顔で風船を飛ばすことができました。“カールじいさんの空飛ぶ家”という映画にたとえ、「こどもの城も飛んでいくかも。」「風船を3つぐらいもったら、空を飛べるかも。」と想像して楽しんだり、飛ばしたカラフルな風船が木にひっかかっている様子を見て、「きれい!花が咲いたみたい。」とつぶやいたり、お友達の感性が育まれている様子も実感することができました。“エコ”風船の配慮に感心すると共に、風船の持ち手の厚紙も子どもさんの興味を惹く動物のイラストがついてあり、お友達は「かわいい。」と目も心も惹かれていました。あまりの可愛らしさに幼稚園に持って帰り、教育的教材として今も大切に工作コーナーで使わせていただいています。ありがとうございます。

 さらに年長児だけでなく、年少児・年中児にとっても今回のイベントは特に印象強いものでありました。イベントの前日に、年長児がソーラン節を練習する姿を見ました。保育者がお友達に「明日はえひめこどもの城で年長さんのイベントがありますよ。」とイベント内容を口頭で伝えると、たくさんのお友達が観に来てくれました。次の日、イベントを観に来てくれたお友達は「だってソーラン節やりたいもん。だから、お父さんに行こうって言ったんよ!」「かっこよかた~。」とお話をしてくれました。記憶・伝達能力が発達しているのだなと感じる一方で、今回のイベントを通して年長児への憧れや来年年長児になることへの期待や意欲を感じることができました。年長児にとっても、年少児・年中児が観に来てくれたことは、とても嬉しい気持ちはもちろんのこと、年長児としてかっこいい姿を魅せたいという強い意志力へと繋がりました。このように双方にとってプラスの気持ちが芽生える機会を下さったことにも感謝します。

 次の日の保育で、お友達にイベントの感想を聞くと「500万人って大きな数の人が来ているのにビックリしました。」「コシロちゃんが持っていたもの(クラッカー)から、風船が出るかと思ったら、金のピラピラが出てきてビックリしました。」「最後のどっこいしょのとこ、緊張して間違えてしまいました。」「張り切って踊って、お友達の足を踏んでしまいました。」「風船が空に飛んでいって、とてもきれいでした。」「いろんなかけ声を言いながら、ソーラン節が踊れて楽しかったです。」「ハンドベル、遅れてしまいそうでした。」「少し恥ずかしかったけど、嬉しかったです。」「くたに幼稚園のお友達よりたくさん見に来てくれてビックリしました。」など、一人ひとりイベントの内容が心に強く残っていました。こどもの城のイベントに参加させていただいた事が、一人ひとりの子どもさんの心の成長のエネルギー源(原動力)になることでしょう。また、保護者の方からも「緊張していた様子でしたが、本番は普段家では見る事のできない真剣な表情で踊っている姿も見て、嬉しく思いました。」「一生懸命に踊っている姿、とても頼もしく思えました。終わってからも、元気いっぱいにこどもの城でみんなで遊んで帰りました。いつもは家に帰っても、口数が少ないのですが、この日は楽しかったといつまでも話が尽きませんでした。」「初めてのソーラン節、とても上出来な仕上がりでとても感動しました。風船飛ばしもとても印象に残ったようで、大喜びしてました。」「子どもさん達の成長にとてもとても感動して涙がでました。」など、多くの嬉しい感想をいただいたので、ご報告させていただきます。

 清水園長先生をはじめスタッフのみなさま。綿密なタイムスケジュールの中、前々日から何度も丁寧に打ち合わせをしていただきありがとうございました。そのおかげで、私達職員も緊張の中に安心感も共に抱いて、イベントに臨むことができました。また、子どもさん達は素晴らしい舞台での体験をして、ひとまわりもふたまわりも成長しています。お天気の心配もありましたが、無事くわがたのステージでの決行となったのも、お天道様が味方についてくれるパワーがあったからこそだと思います。また、お忙しいにも関わらず、翌日に幼稚園まで訪問くださり、お友達にタオルのプレゼントを下さって、重ね重ねありがとうございました。宝物を入れるように嬉しそうにタオルをカバンの中に入れるお友達の様子は、見ていて微笑ましい姿でした。さらに、楽器や遊具の搬送、細かな配慮、そして何よりくたに幼稚園をイベントにお招きくださったこと、心より感謝しています。園児(お友達)・保育者共に、楽しさ嬉しさ溢れる佳き日となりました。本当に本当に、ありがとうございました。最後になりましたが、えひめこどもの城の城来園500万人記念、誠におめでとうございます。これからの益々のご発展と、スタッフのみなさま方のご健勝をお祈り致します。どうもありがとうございました。




11/11/07
江南荘での心の体験学習で感動したこと

 今年も江南荘の運動会に参加させて頂けるということで、子どもさん達をはじめ、園長、職員一同この日を楽しみにしておりました。
 野山のコスモスが美しく咲き誇り、爽やかな秋晴れの下、江南荘の園庭では一際輝く笑顔と歓声が溢れていましたね。子どもさん達は江南荘に到着すると、「おはようございます。」と、お気に入りの衣裳に身をつつみ、ちょっと得意気に挨拶をする子や、おじいちゃんおばあちゃんがたくさんいてドキドキする、と緊張した表情を浮かべる子もいました。しかし、入場門へと向かう途中、江南荘の職員の方々やおじいちゃんおばあちゃんの温かい笑顔と言葉に励まされ、入場門に並ぶ頃には「僕、元気に唄うね。」「私も大きく踊るよ!」と緊張もほぐれたようです。周りを見渡す余裕も出てきたのか、「あっ、あんなところからも見てるよ。」と、江南荘の建物の中から手を振ってくれるおじいちゃんおばあちゃんを見つけ、「お~い。」と子どもさん達も手を振りました。たくさんの方からの応援を胸に元気ハツラツにステージへとびだしていく子どもさん達。年少児、年中児、年長児とどの学年もいつものように明るく元気に、そして笑顔でダンスを披露することができました。おじいちゃんおばあちゃんからの温かい拍手が子どもさんの胸にもきっと届いたことでしょう。
 競技に参加させていただく時、Yさんに「おばあちゃんと手を繋いでね。」と声をかけました。おばあちゃんがYさんに手を差し伸べ、おばあちゃんの右手に触れた時、Yさんは一瞬顔が強張りました。しかし、おばあちゃんがにっこりと微笑む顔を見て安心したのでしょう。Yさんは自然と自分の左手をおばあちゃんの手の上に重ね、笑いかけたのです。その光景を見て、年齢は離れてるけど、言葉はないけれど、心と心が通じ合った瞬間のように思いました。「前に進みますよ。」の職員の方の言葉がけに、私も車いすの方に「押させていただいてもよろしいでしょうか?」と声をかけ、車いすを押そうとしましたが、意外と重くてなかなか前に進みません。私は自分の祖父や祖母を見ていると何だか小さく見えるのですが、今日の車いすを押す体験で、お年寄りの方の今までの人生の重みを感じました。
 今年はおじいちゃんおばあちゃんと一緒の席に座り、より近くでおじいちゃんおばあちゃんと接することができ、とても貴重な体験になりました。最後の宝探しでは、「おじいちゃんも一緒に行こうよー!!」とおじいちゃんの手を無邪気にひっぱる子どもさんもいました。短い時間ではありましたが、まるで、自分のおじいちゃんおばあちゃんと接するかのように、初めて会ったとは思えないほどの屈託のない笑顔の子どもさん達の姿を見て、私達保育者も胸が熱くなり、とても嬉しく思いました。おじいちゃんおばあちゃんに元気を分けてあげようよ!!と張り切っていたのですが、逆におじいちゃんおばあちゃんから、温かい気持ち(エネルギー源)を分けていただいたように感じます。
 幼稚園に帰ってからも、興奮冷めやらず、今日の運動会について子どもさん達と一緒にお話をしていると、「おばあちゃんが優しかったです。」「衣裳もかわいいけど顔もかわいいってゆってくれました。」「手が温かかったです。」「手がしわしわでした。」「血管がプクって出ていました。」「おじいちゃんと一緒に座れて楽しかったです。」「頭をさわってくれました。」「ダンスを見てくれたのが嬉しかったです。」「もっとおじいちゃんとお話したかったです。」「宝探しが面白かったです。」「おじいちゃんおばあちゃんが笑っていました。」「喜んでくれました。」「歩くのが遅かったからMが助けてあげました。」「Kのじいじとばあばみたいやった。」「また行きたいです。」おばあちゃんと手を繋いで競技をしたYさんも、「おばあちゃんの手がね、ふわふわしててね、なんか可愛かったんよ。」とお話してくれました。次々に手を挙げ自分の感じたことを発表するお友達。一度発表したお友達も何度も何度も手を挙げ、全部聞いていたらもう幼稚園からお家に帰る時間になっちゃうよ!!というくらい話が尽きることはなく、それだけで子どもさん達の心には今日の体験がとても素晴らしい印象記録として深く脳裏に残ることでしょう。普段はおとなしく、時にやんちゃな子どもさんがおじいちゃんおばあちゃんとお互いに楽しそうに会話をしているところを見られて子どもさん達にとっても、とても良い社会勉強になっているのだなぁと感じました。
 今日一日、江南荘の皆様とくたに幼稚園の子どもさん達が一緒に過ごしたこと、一緒に笑い合ったこと、それは本当にかけがえのない時間です。今日の日のことをいつまでも思い出として、また会えることを楽しみにこれからも子どもさんと一緒に幼稚園で元気いっぱいに過ごしていきます。本当に本当に素晴らしい時間をどうもありがとうございました。皆様と心と心の絆、そして強さを感じました。
 秋も深まり、寒さの厳しい季節へと近づいていますが、どうぞお体に気をつけ、これからも温かく笑いの絶えない江南荘の皆様の姿を願っております。
 どうもありがとうございました。

 昨日(さくじつ)、江南荘の施設長さんや介護士さんのお話を伺いますと、入所以来集団になじめず会話をしなかったり、脱走をしたりしていました男性の利用者が、人が変わったように笑顔で拍手をしている光景を見て一応にビックリしたとおっしゃっておりました。そして子どもさんのパワーはとても素晴らしいと感激されていました。江南荘の方々は、毎年くたに幼稚園のお友達と会えるのを楽しみにしておられるそうです。しかし、どうしても年をとると体に不自由が出てきます。また来年会いましょう・・・ということが難しい方もたくさんいらっしゃるのです。昨年も江南荘の運動会に参加させていただきました。それから数名の利用者の方がくたに幼稚園のお友達とまた会いたいなあ。素晴らしかったなあ。と涙ながらに亡くなられたそうです。その涙は決して後悔の涙ではなく、楽しかった、嬉しかったという、感謝、感激、感動の涙であったといいます。そのお話を聞いて私達も感極まり目頭が熱くなりました。

追伸
 園長のお世話になっています方々に江南荘での心の交流の様子をご報告致しましたところ、長年にわたり積み上げてきた魂の教育がやっと実って来ましたね!と、とても明るい笑顔で応えてくれました。よりいっそう精進してまいる決意です。




11/11/01
運動会を終えて

10月1日(土)天気にも恵まれ金木犀の香りが漂った運動会となりました。

プログラム1番の入場行進・鼓隊から始まった運動会。年長さんの鼓隊では、馴染みのある「ちびまる子ちゃん」の曲で、自分たちでしっかりと音を聞いて合わせようとしていました。また、指揮のお友達は、一人でも出来ていなかったら出来るまで待つなどしっかり全体を見ることが出来ていました。私が見てきた運動会では、一番上手に出来た鼓隊だったと思います。

また、すずらんホームさんと年少さんのダンスでは、難しかった隊形移動も練習を重ねていくうちに上手になり、褒めてもらえると満面の笑みで答えてくれると、私も心から嬉しくなり楽しく練習に取り組めました。曲が流れると自然と唄っていたり踊っていたりと、ダンスすることが生活の一部になっていました。

年中さんのダンスでは、練習から子どもさん達が活き活きとする言葉掛けをしていたのを見て、ダンスを見ていても自然と踊りたくなるような雰囲気にさせてくれていました。年少のお友達も曲が流れてくると年中さんのダンスを見て真似をして踊っていました。そのくらい年中さんのパワーってすごいんだなぁと改めて実感することができました。

そして、この運動会を通して子どもさんたちへの言葉掛けや練習方法、遊びながら練習していくことや子どもさん一人ひとりの意欲を引き出す大切さを実感することができました。

今回運動会のリーダーとして進めていきましたが、園長先生・先生方会長さん初め役員のみなさまにご協力いただいたおかげで、とてもすばらしい運動会になりました。ご指導いただきありがとうございました。




11/10/18
調和融合教育 ~先生のお話~

 運動会のダンスの練習をしていたある日の事。
 子どもさん達に「今日はどのように練習したい?」と尋ねてみると、『音楽かけて踊りたい!!』と元気いっぱいの答えが返ってきました。
くたに幼稚園では子ども中心の教育・学び方を学ばせる教育をしています。前日に一つひとつの振りを確認していたので、振り付けをより細かく見ていくために、身振り手振り、まるでミュージカルを愉しむかのように、子どもさん達と一緒に曲をかけて最初から最後まで通して踊ってみることにしました。
 実は曲をかけて通して踊るのは初めて。3回目の練習でどこまでできるのだろう?という保育者の思いをよそに、曲がかかると満面の笑みで心から楽しそうに踊る子どもさん達の姿が見られました。
 見学をしてくれていたみちえ先生も、子どもさん達の楽しんで踊っている姿を見て、自然と体が動き一緒に踊ってくれていました。
 間奏の部分では、保育者の「その場でいいよ!(隊形移動をしなくてもいいよ)」の声にも、子どもさん達が自分で考えて隊形移動をする姿が見られました。
 曲が終わった瞬間『あ~楽しかった!』『初めて最後まで踊ったね!』『もう一回踊りたいな!』という声があちらこちらから聞こえてきました。子どもさん一人ひとりの瞳がキラキラと輝き、心からとても楽しんで踊っている姿に私たちも乗せられ一体感を感じながらとても楽しく踊ることができました。

 踊り終わった後、園長先生に感想を聞いてみることにしました。すると園長先生は「みんながすごいから踊れたの?それとも先生の教え方が上手だったから?」と子どもさん達に問いかけました。するとYさんが『先生の言う通りにしたから、上手に踊れたんだよ~。』と答えました。園長先生の問いかけに一瞬ドキッとしましたが、それに答えてくれたYさんの答えにもびっくりしたと同時に教育人としてとてもうれしく思いました。

 園長先生とみちえ先生から沢山の褒め言葉をいただいた子どもさん達。このことが自信となり、自分達で考えてお部屋では回れ右をしたり年長ホームさんの真似をして『右・左・トントントン』と鼓隊の練習をしたりと、以前にも増して自分から意欲的に物事に取り組み挑戦するなど、一人ひとりの成長している姿が見られて微笑ましく思えます。

 今回の事を通じて、子どもさんは子どもさん同士で学び合いながら時に刺激しながら沢山の事を吸収しているのだなと改めて実感しました。

 そして最後に園長先生は、
「子どもさんはやはり環境によって育つものです。私たち大人(特に母親と保育者)の教育的環境・先生の意欲が反映するものですね。」
と言っていました。




11/09/22
☆ ふるさと合唱 ☆

さあ、お友達やお家の方皆さんで一緒にふるさとの歌を唄いましょう。

ふるさと
作詞/高野辰之
作曲/岡野貞一

兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今もめぐりて
忘れがたき ふるさと

如何(いか)にいます 父母
恙(つつが) 無しや友垣(ともがき)
雨に風につけても
思い出ずる ふるさと

志(こころざし)を 果たして
いつの日にか 帰(かえ)らん
山はあおきふるさと
水は清き ふるさと

3月11日 くたに幼稚園での避難訓練を終えて園長は出張に出かけました。14時46分 私達は衝撃を受けました。テレビで見るのはまるでSF映画の様な光景・・・・・・あまりの衝撃に言葉が見つかりません。これは本当に私達が住んでいる日本なの?信じられない。・・・・・・信じたくない。頭が真っ白になりました。園長は大丈夫だろうか・・・・・・と職員と子ども達で案じていました。

地震、そして津波・・・・・・一瞬にして幼い頃からの思い出のアルバムや絵本、最も大切な家族・・・・・・「ふるさと」が失われてしまったのです。
今日、こうして私達がお友達やお家の方と一緒に夏の祭典を迎えられること一緒に過ごすことができること。こんなにも幸せなことなんですね。
少しずつ復興へ向かっている被災地。再び「ふるさと」で笑顔で過ごせることを願って・・・・・・私達にできること。みんなの元気な歌声で東北へエールを送りましょうよ。




11/07/28
一粒万倍の法則

いつものように、みんなで「いただきます」をし、子どもたちはお箸を持って昼食を食べ始めました。何分かした後、S君は何かを思い出したように、

「みんな~!ご飯最後までピカピカに食べんと目が潰れるけん、ちゃんと食べるんよ!!」

と、みんなに伝えまたご飯を食べ始め、S君は米粒一つ残さずに完食し、「美味しかった。」と満足そうな様子でした。私は、”目が潰れる”という意味が分からす、S君に、「目が潰れるって、誰に教えてもらったの?」と聞くと、「お母さんとばあば(祖母)がいっても教えてくれるんよ!」と言っていました。私はやはり、どうしても気になり、その日の連絡帳に、S君の出来事を書くと、次の日S君のお母さんから返事が返ってきました。

「我が家では、”米を残すと、目が潰れたらいかんけん、ちゃんと食べなさい。”と最後の一粒まで残さず食べるように教えています。私も昔から聞いていた言葉で、あまり深く考えた事がなかったのですが、目が潰れるといっても、”心の目が潰れるという事で、お米が作られるまでの全て(作ってくれた農家の方や太陽・水の恵み)に感謝する心の目、その物がどんな命を持っているか本質を見抜く心の窓が曇らないよう”という事だそうです。私も深い意味も知らず言っていたので、気になり、インターネットで調べてみました。昔の人の言葉には、深い意味があるんですね。」との事でした。

 私も、幼い頃に、「お米は百人の神様がいる」という話は聞いた事があります。百人といっても、苗から稲になるまでの自然の恵みや、お百姓さんのご苦労などたくさんの思いが込められているという意味だと解釈しています。

 私は、保育者として、子供さん達に食べる事の大切さや楽しさ、また食べる事のできる幸せ、感謝を伝えていく役割もあると思います。

 今回S君のお母さんのお話を聞いて、改めて食育の重要さが分かりました。




11/07/28
~穂積隆信先生の絵本の読み聞かせを見て~

先日は、くたに幼稚園へようこそいらっしゃいました。
突然の訪問にとても驚き、ドキドキしている私をよそに子どもさん達の大好きな園長先生が、いつもと違った格好(スーツ姿)をしていることや、お客様がいらっしゃったことがとても嬉しく、すぐに園長先生や穂積先生のそばに集まっていましたね。
絵本を読んで下さるということで、急遽、私の好きな絵本の1冊をお渡ししました。渡した後に、しまった!と思いました。テレビの世界では時代劇などで活躍されている穂積先生にえらくかわいらしい内容の絵本を渡してしまったと・・・・・・もっと仙人とかおおかみが登場する物の方がよかったかなと・・・・・・。
それでも、子どもさん達と一緒にワクワクしながら二階へあがりました。
「今から絵本を読んでくれるからね。」という先生の言葉かけに子どもさんの期待も高まります。

「真っ白なねきれが空からふってきたんですよ。」
抑揚のある独特な声にまず子どもさん達は惹きつけられました。『絵本を見る』といってもいつもとは何か違うぞ!と、感じたようで興味津々に身を乗り出す子もいました。
絵本をまるで台本のようにしていつも私達が使っているホールがミュージカルの素晴らしい舞台のように変身しました。動きがあり、笑いがあり、特に聞き手との対話があり、絵が見えない時は穂積先生の動きや声、言葉によってより想像が膨らみました。
ウサギさんのワンピース。ワンピースの模様が変わるたびに「私に似合うかしら?」とウサギさんは言います。すると、中には「似合わん!」という声も聞こえてきました。私がこの本を読んだ時も「似合わない」というお友達もいました。その時、私は絵本を読み終わった時に、「ウサギさん、みんなに似合わないっていわれてどんな気持ちがしたと思う?」と、問いかけました。私の心の中には、たぶん『みんな』が優しい心を持って欲しい!似合わないなんて言わないで!という気持ちがあったと思います。
しかし穂積先生の「似合う」っていうお友達もいるし「似合わない」っていうお友達も色んな感じ方があるね。という言葉を聞いて、私は自分の考えやこんな人になって欲しいという勝手な思いを子ども達に押しつけていたように申し訳なく感じました。一人ひとり感じ方は違います。一人ひとりの感性やつぶやきを大切に育て、磨いてあげたいなと思います。
それでも、ウサギさんが傷つくんじゃないか・・・・・・という思いも私は捨てきれません。そこで、「似合わない」→「じゃあどんな模様のワンピースが似合うだろう?みんなで考えてみよう。」と、一人ひとりに思い思いのワンピースを絵で表現させるなど、子どもさんの言葉から保育に幅を持たせ新たな子ども達の発見へと繋げられるような技術が私達保育者には必要だと感じました。
今回、絵本を読んでいただき子どもさん達はお部屋に帰ってからもまだまだ興奮冷め止まず「楽しかった!」と、目をキラキラさせていました。私も読み方(テンポ、抑揚、間合い、声色など)や、聞き手への配慮、そして相手を魅了するという穂積先生の読み聞かせにとても感動しました。
くたに幼稚園でも幼いころからの感動体験を大切にしています。でも、子どもが「感動した」という言葉を使うことは滅多にありません。今日の体験を通して子どもにとっての「感動」とは心から「楽しい!」と感じられることなんだと改めて感じました。さすがは、数多くの舞台を経験しお客様を魅了できる名俳優の穂積隆信先生ですね。4月から入った間もない子どもさんもとても感動し印象記録として、今でも残像に残っています。子どもさんの心と脳に優しく染み渡り、私も保育者として学ぶところがあり参考にしたいと思います。
お忙しい中、子どもさんや私達に感動を与えて下さり本当にありがとうございました。




11/07/28
命の絆

 先日、年長児と共にバスで大友山へ行きました。子どもたちには『ヨモギ摘み』に行くと伝えての移動教室の一環でしたが、保育者側の思いとして子どもたちに学んでほしいことは、自然の中で実際に植物に触れ、ヨモギを摘むということだけではありませんでした。

 つい先日、幼児の水難事故が松山市内で起こり、8歳つ3歳の子が命を落としました。同じぐらいの年齢の子どもたちを預かる保育者の一人として、他人事ではないニュースで、大変ショックを受けました。そのことを踏まえ、大友山のヨモギを摘む場所のすぐ側にある池を利用し、水の大切さや恐ろしさ、危険さを子どもたちに伝えるというのが、今回『ヨモギ摘み』と題した移動教室のねらいでした。

 29名の子どもたちがヨモギを摘む中、園長先生が細長い長方形の木の板を持って子どもたちを呼びました。半分に分かれ、園長先生の水についてのお話に子どもたちは耳を傾け、目を向けていました。浅く見える池。でも、実際は一番背の高い子どもの頭まで浸かってしまうほどの水深でした。そのことを、板を水にしずめ、水に濡れたところまで池は深さがあるということを園長先生が教えてくださり、子どもたちは聴覚だけでなく視覚からも学んでいました。(環境教育及びサイエンス教育)お話だけで、「池や海は危ないけん、一人で行ったらいけんのよ。浅く見えても、実はとっても深いんよ。」と伝えるよりも、実際子どもたちに分かるように、物を使って説明し理解させることは、子どもたちの頭にも心にも強く残った体験であり、保育者も学びを共有できた時間であったと思います。また、どうして池が深いと危ないのかということ、息はどこでしているのかということ、鼻と口をつぶるとどうなってしまうのかということ、子どもたちは自分たちで考え答えを見つけ、学びにしていました。実際、園に帰ったあと、ヨモギの葉を子どもたち全員でちぎっている時も、「川は危ないんよね。」「つるつるすべって、のぼれんのよね。」「頭では息できんのよね。」との呟きも聞こえました。

 私たち保育者にとって、子どもの命を守るということは何よりも大切な使命です。しかし、子どもたちには、自分の命は自分で守るということも学ばせる必要があるのだということを、私は今回の移動教室で改めて学ぶことができました。守ってもらうだけではなく、自分で何が危険か認識することや、お約束事の意味をしっかり理解させること(することができる)は、成長するにつれて必要になってくると思います。今回子どもたちは、楽しい『ヨモギ摘み』の中で、植物や生物への興味を深めただけではなく、交通ルールや水の大切さはもちろんのこと、水によって何が危険であるかを学び、また命の大切さを知るということができました。楽しみながら学び、自分の聴覚・視覚から学び、子どもたちにとっても、私にとっても、心に残る移動教室になりました。




11/07/27