2021/12/4
ご家庭ではどんな食器を使っていますか?
お箸コーナーで「割れる食器」を使いました!落とさないか・・・とドキドキしましたがたくさんの良い点もあるのでご紹介します!
食器を購入する際「割れない食器」を探す方が多いのではないでしょうか?年齢や扱い方を考えると、割ったら・・・割りそう・・・となかなか踏み出せませんね。かくいう幼稚園も総合的な諸事情により、給食では割れない食器を使用していますが、茶道では陶磁器の抹茶茶碗でお稽古をしています。剣道・茶道のコーナーでもご紹介していますが、茶道のお友達は自分でお道具の準備、片付けを行っており、今では慣れたものです。安心感があります。やはり、使っていくうちに自然と大切に扱おうとする気持ちや所作が生まれるんですね。
1~3歳くらいでは遊び食べも多く見られます。感触を楽しんだり大人の反応を試したり、好奇心が育まれたり「遊び食べ」も子どもさんの成長において自然なことなのです。
だからこそ食事では「割れる食器」がおすすめです(#^^#)最近では100均にも用途に合わせた、かわいらしいたくさんの種類の食器が並んでいますね。おすすめの理由は、
★なぜダメなのか理解できる。
★食事に集中し物を大切に扱うようになる。
★非認知能力が育つ(やり抜く力、自己肯定感、主体性などの数字(偏差値)で測ることのできない能力⇒生きる力)
遊びながら食べて食器を叩いたり落としたりした時に「叱る」のでなく「なぜダメなのか」を伝える必要がありますが、言葉ではなかなか伝わりづらいものです。割れる食器であれば乱暴に扱うと大きな音とともに壊れて使えなくなってしまうのです。この体験に「割れちゃったからもう使えなくなってしまったね」と言葉を添えると子どもさんも少しずつ理解できるようになってくるのです。
「本物」の重みのある食器であるからこそ、子どもさん達も真剣に扱い集中力が養われます。そして丁寧に扱わなければならないと自然と物を大切にする習慣も育まれます。
また、「失敗してもいい」ということを伝えるチャンスなのです!大人が先回りをして割れない食器を準備していれば、(子どもさんの失敗を防いでは)子どもさんの「立ち直る力」を身につけられません。
「こぼす」「割る」失敗はチャンスなのです!子どもさんもきっと「やってしまった」とショックを受けると思いますが、そんな時に「けがをしなかった?」と問いかけ、「私も子どもの頃お皿を割ってしまったのよ」と伝えると大人も失敗したことがあるんだと感じ、子どもさん達の立ち直るきっかけ、次はこうしてみようと考える!子どもさんの成長の糧となります!
普段遊んでいる時におままごとでは割れないお皿にコップ・・・ついつい乱暴になってしまうことも・・・((+_+))幼稚園でも少しずつ陶器の食器に触れる機会を増やし、本物を知ることでまた一つ成長していけるように援助していきます。
鶴原