2019/9/2
釣り遊びでの子供さんの育ち
お泊り保育で園長先生が、サワガニを釣る様子を見て「園長先生、すご~い!」「上手い!」「僕にもできるかな?」と憧れの眼差しの子どもさん達がたくさんいました。
幼稚園に戻ってサワガニや図鑑で見つけたカニの絵を描いていました!子どもさん達が絵に沿って周りを切り、飾っていたものを、次の日ラミネートをして穴を開けて置いておくと・・・
「あっ!これ釣りにしようや!」「先生釣り竿貸して下さい。」と言いに来ました。釣り竿を2本渡し、子どもさん達は釣ろうとしますが、平面に穴が開いただけなのでうまく釣れません。
「これ地面にぴったりくっついとるけん釣れるわけないよ!」と気が付きました。じゃぁ、どうやったら釣れる?「う~ん・・・」「あっ!そうだ磁石をつけるといいんじゃない?」「あの、あの針みたいなやつ(クリップ)先生持ってますか?」「いいもの見~つけた!先生これ貸して下さい」と、身の回りで使えそうなものを探し始めました。探してきたものをセロハンテープなどで固定して実際にやってみると、「釣れた~!」と大喜び!私たちが提供したものではなく自分たちで考えたものが上手くいった喜びはまた一段と大きかったようです。磁石は簡単に釣れますが、クリップは、集中力を要します。(私も難しかったです(*_*;)
やがて、一人で遊ぶ姿から、「どつちがたくさん釣れるか競争しよう」と対戦形式に!しかし、「もぉ!それ僕がねらっとったカニなんよ!」「糸が絡まるけんあっち行って!」とトラブルになる様子が・・・( ゚Д゚)最後まで決着がつきません。そこでちょっぴりだけ援助です!「上手くいかないねぇ・・・どうしようか?」「・・・」「ルールを決めてみたらどうかな?」と提案しました。すると子供さん達は集まって相談し始めました。子供さん達が考えたルールは「手をつかわない」「ずるをしない」「すぐに泣かない」「順番を守る」といった子供さんらしいもの!みんなで紙に書き出します!さっきまではあれほど手を使っていたのに、手を使わなくなりました。ケンカもなくなりました!不思議!私が全部こうしたら?これは守ってね!と言ってもきっとまた、トラブルが繰り返されたと思います。自分たちで決めたのだからルールを守る!という規範意識の育ちを感じました。
その後、試合中に負けると分かると泣いて止めた子供がいたことをきっかけに「すぐにあきらめない」というルールが追加され、その時に応じて考え工夫する思考力も芽生えています。友達と話し合い言葉で伝えることも具体的になっているように思いませんか?
たった一つの釣り遊びの中に、すご~~くたくさんの子供さんの育ちが発見できました!ただ遊んでいるわけではないのですね。子供たちは遊びの中で学んでいるのです!
あぁ・・・これまだまだ続きがあるのです!長くなるので「続く」ということにします(#^.^#)
ひまわりホーム 鶴原