人は環境によって育つ ~子どもは泥んこ遊びの天使~

先日、6月11日~15日の1週問の中で、真砂土を使用しての土山遊び・田植え・芋づる植え。子どもは、水遊び・泥んこ遊びの天才だと言われていますので、田植えのこの時期に、真砂土と泥んこの違いを手ではもちろん、裸足になって、3つの体験を通して、”土”と五感を通して触れ合い遊ぴをしました。

6月11日(月)駐車場の隣にある菖蒲畑で思いきり走り遊んだ後、裸足になって駐車場の土山へ。保育者としては、土山で遊び、芋づる植えに向けて、お友達の足によって土を地ならししてもらえれば…という意図がありました。そこで、想像以上に心から遊ぶお友達。遊び方は思い思いであり、駆け上る・転がる・滑る・足を埋める・座る・てっぺんに立ちジャンプするなど様々で、やはり子どもは遊びの天才であると再確認させられる光景がそこにありました。

土山遊びから三日後の14日(木)。幼稚園の隣の田んぼをお借りして田植えをさせていただきました。田植えの前に五大要素(水・空気・栄養・温度・光)の再確認をします。その時、黒板に貼った磁石の”空気”の文字を見てAさんが「先生、空気って”空”って漢字と天気の”気”がくっついとる!」と発表してくれました。”空”という漢字は、今お部屋で唄っている”にじ”の歌の歌詞から学び、”天気”という漢字は、毎日確認している今日の天気の磁石から学んだようです。お友達の知識の吸収カを改めて感じ、驚かされた場面でした。

お部星で約束事を確認し裸足になり田植えへ出発です。苗を優しく握り、ー人ひとり土の中に恐る恐る足を踏み入れます最初に足を踏み入れた時の表情は、驚きや喜びの交じった印象的な顔でした。小さな足を田んぼに取られながらも、思わず「ひゃ~。」とドキドキの声と共に『大きく美味しい稲(お米)になりますように』の気持ちを込めて植えました。植え終わった後は、足についた土(泥)の色が茶色から白っぽく変わる色の変化を発見し楽しんでいました。この日の給食の時間、ご飯をピカピカに食ぺようと意識するお友達が多く、お友達同士で「お米の粒がまだのこっとるよ! 」などとチェックし合う姿が微笑ましかったです。

そして15日(金)の芋づる植え。お友達が土山遊びをした土を園長先生が畑に変身させてくれて、そこへ『なると金時』の芋づるを植えました。畑を見てすぐ「これ、お山やったのに!!!」と発見し驚くお友達。自分たちの遊んだお山が畑になっていることで、わくわく感が増したようでした。数少ないスコップを貸し借りしながら、順番に園長先生と土のお布団を2回ずつ芋づるにかけていきました。植え終わると「クリスマスにはおいしいお芋が食べられますよ。」と園長先生に聞き、お芋の生長を心待ちにする気持ちが高まっていました。また、園庭に植えられてある朝顔の葉を観察して、同じ葉である(ヒルガオ科)ことを発見し、『あ!同じハートだ。反対から見ると桃(peach)やね。」とのつぶやきも聞こえました。

お部屋に帰り3つの体験を思い出し、感想発表会を行い、たくさんの土遊びを通しての比較の思いが聞けました。「芋づるの砂と田んぼとお山の砂、いろんな土で全部違いました。芋づるはやわらかくて、田んぼはジョボンって入って、お山は固かったです。」「田んぼの苗は毛がなかったけど、今日の芋づるのつるには白い毛がありました。」 「田植えの土はベチョベチョだったけど、今日(芋づる)の土はフワフワで芋づるがこうやって(体を横にして)寝てました。」「田んぼはビチョビチョで足がぬけませんでした。芋づるはやわらかかったけど、足はぬけました。」など、前日の田植えや4日前の土山遊びを思い出した感想もたくさん聞け、短い間隔で同じ”土”体験をできた素晴らしさを改めて感じました。
裸足になって手や体で土に触れ、体験とともに多くの思いが生まれた1週間。土から栄養をもらい大きく生長していく苗や芋づるの生長を期待し、心待ちにしながら、お友達の心もまた大きく成長していくことと思います。




12/07/05
さつまいも(薩摩芋)

サツマイモには、「十三里(じゅうさんり)」の別名があります。栗の味に似ていることから、京都では、栗(九里)に近い「八里半」と言われていました。これを受けて、江戸の焼き芋屋が「栗(九里)+より(四里)うまい=十三里」と言い始めたのが始まりの言葉遊びです。また、江戸からサツマイモの名産地である川越(現在の埼玉)までの距離が丁度十三里です。

童謡『赤とんぼ』
3番.十五で姐やは 嫁に行き 『お里のたより』も 絶えはてた

「里」は生まれ育った場所や家。よその土地で暮らしている人がふるさとを懐かしく思い出すのを「里心がつく」と言います。田んぼと土を重ねた形です。村里や山里は、田んぼが広がり土の香りがする場所。都会にはない自然があふれています。

昔は道のりを測る単位として「里」が使われました。一里は約4kmです。

サツマイモは繁殖能力が高いうえに、痩せた土地でも育つため、初心者でも比較的育て易く、江戸時代以降の飢餓食としても用いられていました。また、でんぷんが豊富で、ビタミンCや食物繊維を多く含みます。整腸、緩下作用、強壮作用、肺がん予防などの効果があります。

例)●しもやけ…サツマイモをすりおろして患部に塗る。
  ●魚の骨など異物の誤飲…ふかしイモ、又は焼きイモをあまり噛まないでたくさん食べる。
  ●二日酔いからくる吐き気・下痢…イモ粥にして熱いうちに食べる。

皮についても注目してみましょう。

便通を促すヤラピンは、皮の内側に多く、カルシウムは肉質部分の5倍など、栄養成分の多くが皮周辺に集中しています。又、気になるオナラを抑える働きもあり、皮ごと食べるのがお勧めです。
 ※ヤラピンとは…生のサツマイモを輪切りにすると出てくる白い汁のこと。加熱しても栄養成分は失われない。

〇サツマイモレシピ

『サツマイモのおかか和え』
<材料>
サツマイモ…200g、厚揚げ…1枚、削りかつお…2.5g、しょうゆ…大さじ0.5

①サツマイモは皮付きのまま1.5cm~2cmの角切りにし、水にさらしてあく抜きをする。
②水からゆでてやわらかくなったら湯をきる。
厚揚げは焼き網かオーブントースターで両面をカリッと焼いて1.5cm~2cmに切る。
④サツマイモと厚揚げを合わせ、削りかつおとしょうゆを加えて和える。

くたに幼稚園では、大人になっても役立つ教育に重視して子どもさんがあそびながら学ぶよう機会均等に調和教育を行っています。

   園長 西田昌幸




12/07/05